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Exhibition Reviews & Guide ..

田中敦子「未知の美の探求1954−2000」
3/3〜5/6 芦屋市立美術博物館
 
 
田中敦子
「電気服」の前で、ずっ〜と立っていて、何度も電気がつくのをみていた。どうして、電気がつくだけのことなのにこんなに幸福な気分なんだろう。やっぱりこういう展覧会は1人で見に来るに限る。ベルの作品が会場に鳴り響き、ベルの音があるテンポを自分のなかに与えてくれて、あっちへ行ったりこっちへ戻ったりしながら飽きることなく作品の制作メモなどを見たり……会期が長いので、また行こう。
[3月24日〈土〉 原久子]
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第1回全国こころの美術展
 3/23〜27 東京国際フォーラムAギャラリー
 
  精神障害者の絵を100点ほど集めた全国規模の展覧会。カタログはおろか、チラシもなければDMもないので詳細はわからないのだが、新聞に載った小さな記事によると厚生労働省などが主催しているらしい。はっきりいって「精神障害者の絵」に惹かれて見に来たのに、絵を見る限りでは日曜画家のグループ展とほとんど変わりない。ただ作品によって作者名を記さず、K・YとかY・Kとかイニシャルだけのものがあったことが、特殊といえば特殊。もちろん「精神障害者らしい」作品もないわけではなく、たとえばヘンリー・ダーガーの日本アニメ版みたいなパラノイアックな作品が金賞を受賞するなど、金銀銅の各賞はいわゆる典型的なアウトサイダー・アートの作品が独占しているのだ。それにしても、だれが何を目的にどのような基準で賞を決めているのだろうか。厚生労働省としては「精神障害者」はやはりアウトサイダーらしい絵を描いてもらいたいということなのか。
[3月24日〈土〉 村田真]
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母袋俊也展
 3/23〜4/28 フォーラムアートショップ・エキジビジョンスペース
 
 
母袋俊也展
これも同じく東京国際フォーラム内にあるギャラリーでの展示。ギャラリーの開口部から見たながめに基づく絵画を並べて、内と外の空間を交錯させている。まさに「東京国際フォーラム内にあるギャラリー」をモチーフにした、ここでしか成立しないサイト・スペシフィックな絵画。
[3月24日〈土〉 村田真]
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紺泉展
 3/24〜4/28 ナガミネプロジェクツ[東京]
 
 
紺泉展
ファッション雑誌から借りたブランドもののメガネと靴のイメージを、箱状の綿キャンに面相筆で描いている。みずから「暇つぶし絵画」と呼ぶそうだが、肩ひじ張らないで淡々と描いているのがいい。個人的には前回の寿司と盆栽のシリーズのほうが好きだけどね。
[3月24日〈土〉 村田真]
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牧野富太郎と植物画展
 3/14〜4/8 小田急美術館
 
 
牧野富太郎
日本の植物学の父であり、『牧野日本植物図鑑』の著者である牧野富太郎。95年の生涯を植物に捧げ、「私は植物の愛人としてこの世に生まれてきた」とのたまう彼の、精緻な観察に基づいた植物図を展示。植物に特化した日本のレオナルド・ダ・ヴィンチだ。ワタシモソンナジジイニナリタイ。
[3月25日〈日〉 村田真]
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第7回国際コンテンポラリーアートフェスティバル2001
 3/28〜4/1 東京国際フォーラム展示ホール
 
 
パシフィコ横浜から東京ビッグサイト、東京国際フォーラムへと放浪しつつ、また「アートフェア」から「アートフェスティバル」へと迷走しつつも、7回目を迎えたNICAF。前回の出展画廊88軒から今年は77軒に減少したため、展示ホールの半分とロビーでの開催となった。むしろこのくらいのほうが間延びせず凝縮感があって、日本人にとってほどよい規模ではないでしょうか。今回の人気ナンバー1は、悪趣味な作品ばかりを集めた成山画廊。
[3月27日〈火〉 村田真]
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300日画廊記録展
 3/20〜31 300日画廊[東京]
 
 
300日画廊記録展
ビルの取り壊しのため、この3月いっぱいで店じまいする300日画廊の記録展。もともとビル取り壊しまでという約束で借りた空間だが、実際には400日を越える活動をしてきた。これまでここで展覧会を開いてきた作家たちと、画廊の代表者である佐藤洋一のコメントを展示。
[3月28日〈水〉 村田真]
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