村田 真
原 久子
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British Arts/白川昌生展
土屋公雄展
澤田知子展「OMIAI。」
寺門孝之展「greeting books」
与那覇大智展
ルドン展
森村泰昌写真展
「女優家Mの物語」
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British Arts/白川昌生展
5/21〜6/2 exhibit LIVE[東京]
旧ギャラリーQのスペースに、モリスギャラリーが運営協力というかたちで「exhibit LIVE」が誕生。「British Arts」と「白川昌生展」が開かれている。前者はボイド・ウェッブ、イアン・ハミルトン・フィンレイ、ブルース・マクレーンというなつかしき80年代的ラインナップ。2本の鉄の角柱を赤くペイントしてつなげたブルース・マクレーンになぜか心ひかれる。白川昌生の展示は混沌としている。一方の壁には異臭を発する獣骨を棚に並べ、反対側の壁にはゴキブリホイホイの箱をくっつけている。獣骨がアルテ・ポーヴェラやアブラモヴィッチといった重い西洋美術を思い出させるとすれば、ゴキブリホイホイはどうしようもなく軽い現代日本の象徴か。すると、古い木枠にガラスをはめ図形を描いた床置きの作品は、デュシャンの《大ガラス》四畳半ヴァージョンか。
[5月21日〈月〉 村田真]
土屋公雄展
5/21〜6/23
ギャラリーGAN
[東京]
例によって、解体した家屋の廃材を使ってギャラリー内に小屋を建てている。だが今回はそれだけでなく、裏にある扉を開けて中に入れる仕組み。細い通路を抜けると内部は円筒形の部屋で、壁と天井にびっしり時計が掛かり、それぞれ勝手に時を刻んでいる。壁も天井も床も鉄板でおおっているため、秒針の音がうるさい。1日この中にいたら発狂しそうだ。だれか挑戦してみる者はいないか?
[5月21日〈月〉 村田真]
澤田知子展「OMIAI。」
5/21〜6/2
The Third Gallery Aya
、「cover girl」5/22〜6/3 VAJRA Forest[ともに大阪]
写真館の店先のウインドーには、20歳の記念に撮ったであろう振袖を着た女性の写真が必ずと言っていいほど飾られている。これは、20歳の記念という意味合いだけではなく、お見合い写真として使われることがある。「お見合い」は日本の文化と言ってもいいはず。澤田知子は自らの体重を15kgも増減させながら、極妻風のイデタチから、ピンクのスーツ、メルヘンチックな乙女まで、30人に変身し、オーソドックスな「お見合い写真」におさまっている。壁にはところ狭しと額付でこの写真が飾られている。台紙に表紙までついて本物みたいに表装された写真は、人気投票用。展覧会を見にきた人に、好きなタイプの女性の写真にハート型のシールを貼ってもらっている。東京展では癒し系がトップだったそうだが、大阪展の結果が気になるところである。美容院のVAJRA Forestの棚にはガン黒、色白コギャルに変身した澤田をいっぱい発見した。女の子バンザイって感じかな。とにかく澤田知子のエネルギーには脱帽する。
[5月22日〈火〉 原久子]
寺門孝之展「greeting books」
5/7〜30 amus[大阪]
結婚を祝うもの、赤ちゃんの誕生を祝うものなど4つの祝福の絵本の原画展が行なわれていた。私もどんなことでもいいから祝福を受けるような立場になってみたいものである。それから、前から思っていたのだが、寺門さんに一度お目にかかってみたいものです。
[5月22日〈火〉 原久子]
与那覇大智展
5/21〜26
Oギャラリー eyes
[大阪]
目の前に青い空が迫ってきたような作品でした。アーティストは沖縄のご出身らしいのですが、これはやはり沖縄の空なのでしょうか?
[5月22日〈火〉 原久子]
ルドン展
5/12〜6/10
小田急美術館
[東京]
どうせ大した作品は来てないだろうと思って見にいったら、やっぱりロクな作品が来てなかった。にもかかわらずちょっと豊かな気分になれたのは、会場で目黒区美術館の正木基に会ったからではなく、腐ってもルドンだからだ。正木は「へー、こんな展覧会も見に来るの?」とのたもうた。おたがいさまだ。そのあとコーヒーをおごってもらい、数日後には「目黒アート・アニュアル2000」のカタログと、美術評論家連盟の会報「AICA JAPAN」第1号のコピーが届いた。やっぱり正木さんはいい人だ。
[5月24日〈木〉 村田真]
森村泰昌写真展「女優家Mの物語」
5/17〜6/10 美術館「えき」KYOTO[京都]
モノクロ写真ばかりの森村の個展は珍しい。女優シリーズはカラーで大きなサイズのプリントがこれまで大きな展覧会などでは展示されてきた。今回は撮影時のスナップ的なものなど、舞台裏を少し覗かせるような趣向となっていた。偶然、京都の本屋さんで遭遇したパルコ木下氏曰く「京都ってスゴイですね。どこに行っても森村さんの展覧会もポスターがあって。現代美術に寛容なんですね」と。ならいいんだけど……。京都の人の無視ってのもまたコワイものである(スミマセン! 私自身も京都生まれデス)。
[5月24日〈木〉 原久子]