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増山士郎展 |
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5/7〜6/8 ギャラリー サーチ・アンド・サーチ[東京] |
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サーチ・アンド・サーチの真っ白い壁に、「痴態下半身」とか「恥ずかしい写真」とか「16歳のオトナ度」とか「モミモミモミ…」とか「わし掴み」とか「女子高生200人」とか「脱いだ!円熟」とか「妖しきサービス」とか「復讐はナース姿で!!」とか「秘蔵写真」とか「今でも元彼と…」とか「榎本加奈子」とかエッチな言葉が踊ってる。広告代理店の運営するギャラリーだから、新聞や雑誌の広告から言葉を拾ってきたそうだ。もうひとひねり、たりないな。
[5月18日〈金〉 村田真] |
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かぱ お花畑 |
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5/14〜26 CUBICギャラリー[大阪] |
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かぱのファンには、いわゆる現代美術を愛好する人たち以外が沢山いる。かぱはキャラクターをつくろうとしたわけではなかったのかもしれないが、見る人たちがキャラクターにしあげてしまった。かぱの絵本が出た。ますますかぱファンは増えそうだ。
[5月19日〈土〉 原久子] |
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中ハシ克シゲ展 |
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5/19〜6/16 Kodama
[大阪] |
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開いたままになった画廊の扉の正面に、メガネをかけた小柄な老人が山高帽を片手にモーニング姿で立っている。これは彫刻作品だ。それもまったく同じカタチで色違いが隣り合わせに双子のように並んでいる。ブロンズ色のものと、金ピカのもの。昭和天皇そっくりだ。いや、まさしくそうだ。ブロンズ色の昭和天皇と、金色の昭和天皇、どちらも同じ人間である。少し前のめり気味のあの角度が、とても懐かしく思えた。今年は平成13年。そうかもう13年もたってしまったのか。
[5月19日〈土〉 原久子] |
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辰野登恵子展 |
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5/11〜6/9 西村画廊[東京] |
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佐谷画廊の撤退後、ご近所の西村さんが登恵子さんを引き抜いたんだろうか。西村画廊では初の個展。これまで1980年以降の辰野の作品には違和感を感じていたが、今回ようやく納得がいった。彼女は絵を描いていたのだ。当たりめーじゃねーかよ。でもね、彼女の絵は色彩といい形態といい筆触といいイリュージョンといい、絵が本来もっている(もっていた)はずの魅力ばかりを集め、それで絵を構築しているのだと気がついた。とくにわかりにくかったのが、現代絵画で排除されたはずのイリュージョンの復活なのだが、彼女は「絵画にとってのイリュージョンではなくて、イリュージョンを駆使して成り立つのが絵画であって、他のなにものにもそれはできない」という。ごもっとも。イリュージョンこそ絵画における最大の目的であり、また醍醐味であるとしたら、なにもイリュージョンを3次元世界の再現に限定する必要はなく、イリュージョンのためのイリュージョンであってもいいわけだ。これほどまでに絵を描こうとしている画家はほかにいるだろうか。
[5月19日〈土〉 村田真] |
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朱雀正道展「受動写真」 |
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5/1〜29 INAXギャラリー2[東京] |
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絵に比べれば写真なんかだれでもシャッターさえ押せば写るんですから、すべからく写真は受動的といえなくもない。それをあえて「受動写真」と題するところに興味を覚えて行ったのだが、期待したものではなかった。
[5月19日〈土〉 村田真] |
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依田洋一朗展 |
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5/14〜26 ギャラリー手[東京] |
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1972年生まれのニューヨーカーの、日本では初の個展。劇場ばかりをモチーフに描いている。とくに、20世紀初頭に建てられた装飾的なプロセニアムをもつ劇場で、古い白黒映画を上映している場面を描いた作品がおもしろい。杉本博司の「劇場シリーズ」を思い出させるが、それとは別に画中画のおもしろさもある。稚拙な筆致も魅力的だ。ほかに、映画の登場人物(白黒)がスクリーンから客席に出てきたシーンとか、客席、照明、プロジェクターだけを描いた小品もあって、どうやらこの人、劇場オタクらしい。とにかくこのこだわりようは尋常ではない。久々のヒット。
[5月19日〈土〉 村田真] |
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杉本博司展 |
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4/27〜5/25 ギャラリー小柳[東京] |
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三十三間堂の千体仏を撮ったシリーズの写真をプロジェクターで次々と映し出し、そのスピードを徐々に加速して、しまいには量子の揺らぎのようにぼかしてしまうという映像作品。音楽=池田謙、映像=荒木隆久。杉本さんも含めて嫁さんは全員、小柳系。
[5月19日〈土〉 村田真] |
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