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Exhibition Reviews & Guide ..

蔡國強 万華鏡
8/25-9/22 ノマルエディション/プロジェクトスペース[大阪]
 
  ここ10年間のプロジェクトの記録写真をチップにしてなかに入れ、万華鏡が作られていた。筒を覗きながら、回転させてゆくと、過去の作品が遠い過去の出来事で、夢であったかのように、散ってはもどってくる。
[9月22日(土) 原久子]
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PUB WAY−LIVE MOVIE SHOW
9/23 FUKUGAN +PLUS[大阪]
 
 
PUB WAY
1日だけの映像パフォーマンス。電車から見える風景、どこにでもありそうな身近な景色が続く映像。スライドプロジェクターのカシャ、カシャ…という規則的な断続音が効果的でした。
[9月23日(日) 原久子]
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ART BEAT デパートメント
  9/23-24 旧そごう心斎橋店[大阪]
 
 
ART BEAT デパートメント
ブランドショップや、化粧品売り場だった元デパートの1階。そこにブースをつくってまるでアートのフリーマーケットのように、似顔絵屋、撮った写真をカードにして床に並べて売っているポストカード屋。普通に展覧会ぽく壁に作品を掛けていても、周囲の雰囲気に負けてしまう。ライヴ・ペインティングを、大阪のクラブなどで活躍する若手アーティストたちが、一列になった壁の前でそれぞれ描いていた。貸し画廊などで展覧会をしていたり、団体展などに公募で出品しているアーティストたちとは、まったく違う世界で活動する元気な若者たち。彼らがつくって、ここに撒き散らしてゆく今の瞬間のパワーはすごいけど、これが3年後どうなっているかは、本人たちも預かり知らないことだろうし、そんなことにこだわってもいないのだろう。
[9月23日(日) 原久子]
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私の中のフリーダ 森村泰昌のセルフポートレイト
  7/20〜9/30 原美術館[東京]
 
 
私の中のフリーダ 森村泰昌のセルフポートレイト
フリーダ・カーロをキャンヴァスの上で演じるだけでなく、ビデオ作品でも“独り芝居”のように演じていた。「レヴォルシオン!」と叫ぶ森村さん。まだまだ彼の、彼自身のレヴォルシオンは続くのだろう。
[9月24日(月) 原久子]
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カンサイ・ナイト3
  9/24 スクラッチタイル[横浜]
 
 
関西現代美術界の元アイドル原久子が、京阪神のオルタナティヴスペースについて語るというから見逃せない。神戸のCAPハウスや大阪のCASのような民間組織から、京都芸術センターや神戸アートビレッジセンターのような公的施設まで、スライドを用いて紹介。さすが関西と思ったのは、労働(ビルの清掃)と引き換えに若手作家にスペースを提供するという大阪の有限会社、クリーンブラザーズの活動。その展示スペースはクリーンシスターズ・ギャラリー(実は原久子も同じビルにオフィスをかまえているそうだ)。ほかにもKiti(キチ)とかSUMISOとかリ・フォープとか、雨後の竹の子のようにオルタナティヴスペースが生まれてるらしい。この傾向は関西だけでなく、スクラッチタイルを含めた首都圏、名古屋、北九州、札幌あたりでも見られるし、どの組織もここ4〜5年内につくられたというのが興味深い。欧米のオルタナティヴ運動からちょうど1世代(30年)遅れである。
[9月24日(月) 村田真]
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セゾンアートプログラム・アートイング東京2001 生きられた空間・時間・身体
  9/15-10/5 旧新宿区立牛込原小学校[東京]
 
 
アートイング東京2001
一昨年、昨年は都内の画廊に寄生しての開催だったが、今年は廃校となった小学校が舞台。あっちこっち画廊を渡り歩く手間は省けるものの、廃校という付加価値が加わったため「さいとすぺしふぃっく」なるよけいな期待まで抱かせてしまい、もちろん裏切られることになる。つまり便利だが、ありがちな展覧会に陥ってしまったということだ。室内をデコレートする小野瀬裕子と、校内に残ってた器具でインストールする今泉康子は、まだまだ拙いけれど注目しとこう。
[9月24日(月) 村田真]

アートイング東京2001
22組のアーティストが参加した展覧会。小学校はさながら美術館に。個人的には、はじめて作品を見るアーティストも半分くらいいて、楽しめたものの、この小学校でなくては出来ない、そういった場所性にこだわった作品が意外と少なかった。小学校が美術館になってしまってはいけなかったのかもしれない。
[9月25日(火) 原久子]
 
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