一昨年、昨年は都内の画廊に寄生しての開催だったが、今年は廃校となった小学校が舞台。あっちこっち画廊を渡り歩く手間は省けるものの、廃校という付加価値が加わったため「さいとすぺしふぃっく」なるよけいな期待まで抱かせてしまい、もちろん裏切られることになる。つまり便利だが、ありがちな展覧会に陥ってしまったということだ。室内をデコレートする小野瀬裕子と、校内に残ってた器具でインストールする今泉康子は、まだまだ拙いけれど注目しとこう。
[9月24日(月) 村田真]
22組のアーティストが参加した展覧会。小学校はさながら美術館に。個人的には、はじめて作品を見るアーティストも半分くらいいて、楽しめたものの、この小学校でなくては出来ない、そういった場所性にこだわった作品が意外と少なかった。小学校が美術館になってしまってはいけなかったのかもしれない。
[9月25日(火) 原久子]