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Exhibition Reviews & Guide ..

村山知義「肖像画」展
10/9〜11/6 第一生命南ギャラリー[東京]
 
 
村山知義「肖像画」展
なぜ第一生命で村山知義なのかといえば、どちらも生誕(創業)100周年だから。村山は生涯に250点もの肖像画を描いたらしいが、そのうちの多くは現存せず、今回はドイツ留学時から晩年まで約20点の展示。うまくはないが、魅力ある肖像画だ。
[10月22日(月) 村田真]
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第13回世界文化賞受賞者合同記者会見
10/24 ホテルオークラ「曙の間」[東京]
 
  世界文化賞」と謳いながら、でも大々的に報道するのはフジサンケイグループだけという奇妙な賞も13回目を迎えた。今年の受賞者は、絵画部門=李禹煥(満65歳)、彫刻部門=マルタ・パン(78)、建築部門=ジャン・ヌーヴェル(56)、音楽部門=オーネット・コールマン(71)、演劇・映像部門=アーサー・ミラー(86)で、平均年齢71.2歳。ちなみに、これまで12回の受賞者計61人の受賞当時の年齢を足すと4259歳(この計算にはなんの意味もない)で、平均年齢は69.8歳。日本の文化勲章並みに高齢だ。最年少は1995年受賞のアンドリュー・ロイド・ウェッバー47歳。わしと同じやんけ。最高齢は1994年受賞のジョン・ギールグッド90歳。だれそれ?
日本人受賞者は、黒澤明、丹下健三、中村歌右衛門、安藤忠雄、槙文彦の5人で、建築3人、演劇・映像2人という内訳。絵画、彫刻、音楽からはひとりも受賞者が出てない。来年はぜひ村上隆に絵画部門最年少記録を更新していただきたいが、推薦委員会を主宰する国際顧問には大勲位中曽根康弘や最上位勲爵士エドワード・ヒースら往年の元首級が名を連ね、その平均年齢はなんと77.5歳。おやじの死んだ年だもんなあ、DOB君なんて知るわけねーよなあ。

[10月24日(水) 村田真]
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会田誠・岡田(会田)裕子・会田寅次郎三人展
  10/12〜11/17 ミヅマアートギャラリー[東京]
 
 
会田誠・岡田(会田)裕子・会田寅次郎三人展
ホテルオークラから赤坂に出て、区民健診の結果を聞く。予想どおりγ-GTPがちょっと高めだが、尿酸値も少し高めなのが意外。尿酸値が高いと贅沢病といわれる痛風になる可能性があるらしい。ビール、アジやイワシの刺身、モツなど内臓系はひかえるようにいわれた。わしの好物ばかりやんけ。そーゆー話ではなく、会田親子展であった。白眉は会田誠おやじによる「新宿御苑大改造計画」。黒板にチョークで書いたこの計画、かなり具体性があって(実現の可能性はともかく)本人もけっこう本気らしい。11月17日5時から同ギャラリーで公開プレゼンもおこなうというから、間に合ったら見に行こう。
[10月24日(水) 村田真]
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今野尚行展
  10/23〜11/10 セゾンアートプログラム・ギャラリー[東京]
 
 
今野尚行展
大きなキャンヴァスにうっすらとシミがついてたり、細い線が引かれていたり。一見抽象画と思いきや、汚れたハンカチや毛髪の拡大図なのだ。おもしろいけど、アイディアとしては新しくない。
[10月24日(水) 村田真]
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国連・文明間の対話展
  10/10〜1/15 UN Gallery[東京]
 
 
国連・文明間の対話展
国連ビルの前に「UN Gallery」の案内が出てたんで、ついふらふらと。世界遺産とバーミアンの大仏の写真展。今年3月11日にバーミアンの大仏がタリバーンによって破壊されたとき、すげえことやるなあと驚いたもんだが、そのちょうど半年後にもっとすごいことやっちゃったから、バーミアンなんてすっかり吹っ飛んじゃったもんね。実際、吹っ飛んじゃったんだけど。いずれにせよ国連がこういう展覧会をやるということは、いくら「文明間の対話」と銘打っていても、タリバーンを野蛮視していることはあきらか。
[10月24日(水) 村田真]
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眼の革命
  10/2〜11/18 渋谷区立松涛美術館[東京]
 
 
眼の革命
タイトルの「眼の革命」につられてついふらふらと。サブタイトルは「発見された日本美術」。ね、つい見たくなるでしょ? でも上のフロアには茶碗やら民芸品が並んでて、なんだこのテの展覧会かとちょっとがっかり。ところが下のフロアに行ってみると、岡本太郎の「発見」した縄文土器があるわ、辻惟雄の「発見」した奇想の系譜があるわ、赤瀬川原平の「発見」した超芸術トマソンがあるわ、もう大喜び。とりわけ渋谷区松涛くんだりで又兵衛、蕭白、若冲にお目にかかれるとは! 美術館ももっとしっかり宣伝してほしいし、メディアもこういう企画展をちゃんと取り上げてほしい。
[10月24日(水) 村田真]
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ようこそ! 村山知義です
  10/9〜12/24 ギャラリーTOM[東京]
 
 
ようこそ! 村山知義です
渋谷区松涛といえば、たしかギャラリーTOMでも村山知義展をやってたので、ついふらふらと。なぜ「手で触れる」ギャラリーTOMで村山知義なのかといえば、このギャラリーのオーナーが村山の息子の亜土さんで、TOMは知義の愛称なのだ。ここでは村山のポスターや書籍、演劇関係の資料を公開。こういう希少なギャラリー、貴重な展覧会に渋谷区はバックアップしているのだろうか。少なくとも松涛美術館にはチラシの1枚も見かけなかったが。
[10月24日(水) 村田真]
 
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藤浩志レクチャー
  10/24 京都嵯峨芸術大学AVホール[京都]
 
 
学生時代の作品から現在のビニール、プラスチック類を用いたプロジェクトまで約20年分の作品を、そのときどきのエピソードを交えながら一挙に紹介してくれた。10年後の藤浩志はどこに行くのか?という大きなテーマを掲げたレクチャーだったのだが、当然答えは一言で表わせるものではなかった。彼は「藤浩志企画制作室」という個人商店(?)のオーナーであり、従業員である。「藤浩志」という人間を企画制作してゆくことを目的につくられたこの商店。彼は社会の動きや彼の周囲の環境と彼自身の要求を受けとめながら、ずっと「藤浩志」という人間をプロデュースし続けるのだろう。
[10月24日(水) 原久子]
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