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Exhibition Reviews & Guide ..

バットシェバ舞踊団公演 Sabotage Body
10/3〜6 バービカン・シアター[ロンドン]
 
  イスラエルのダンス・カンパニーのバットシェバ舞踊団は日本でも有名だが、実際に公演を見るのははじめて。ダンス、音楽、舞台美術、照明すべてが一体になっていて、それらの要素の関係は切っても切れないものになっている。見せ場もしっかりつくっていて、メリハリがはっきりしたステージだった。
[10月6日(土) 原久子]
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スペース・ジャック!展
9/1〜10/14 ヨコハマポートサイドギャラリー[神奈川]
 
 
スペース・ジャック!展
にこちゃんと横浜散歩。ポートサイドギャラリー内には黒い風船が1メートル以上も積もってる。マーティン・クリードの作品で、1998年のシドニー・ビエンナーレでは一軒家に白い風船をいっぱい積め込んでいた。にこちゃんは最初たじろいでいたけど、すぐ大はしゃぎ。風船にすっぽり埋まりながら走りまわっていた。「また行きたいねー」だって。
[10月7日(日) 村田真]
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インディペンデント・アートスペース座談会
  10/7 現代美術製作所[東京]
 
 
首都圏の美術家が自主運営するアートスペースの主宰者を集めたトークイベント。横浜のスタジオBIG ARTの井上仁行と當麻洋子、神宮前の晶アートの深瀬鋭一郎、国立の(こくりつじゃないよ)FADs art spaceの開発好明という面々で、司会は現代美術製作所の曽我高明氏。先月も横浜のスクラッチタイルで原Q(原久子)が関西のオルタナティヴスペースを紹介していたが、首都圏でもこの2-3年に雨後の竹の子のごとくできている。でも、大阪のクリーンブラザーズのように経営基盤を確立しているところは少なく、なんとなく仲間が集まってなんとなく場所が借りれてなんとなくできちゃったみたいな、非戦略的なところが心配だ。まあ、このようなスペースが増えているのも、不景気で不動産が安く借りられるいまだけなのかもしれない。
[10月7日(日) 村田真]
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JOURNAL FOR PEOPLE
  10/11〜12 NEW TOKYO LIFE STYLE ROPPONGI THINK ZONE[東京]
 
 
JOURNAL FOR PEOPLE
2003年にオープンする森アーツセンターに先駆けて、隣接する東日ビルを一部くりぬいてNEW TOKYO LIFE STYLE ROPPONGI THINK ZONEが誕生。このスペース、ブルース・マウがアートディレクターを務め、吉岡徳仁がスペースデザインを手がけたもので、天井にプロジェクターが仕掛けてあって床が16面のスクリーンになるというコジャレたハコ。オープニング・イヴェントとして床に映し出されたのが、高木正勝の「JOURNAL FOR PEOPLE」。マウも吉岡も高木も知らないし、なんで横文字ばかり使いたがるのか理解できない。本日47歳の誕生日を迎えたおとっつあんは、ますます取り残されていくのであった。
[10月9日(火) 村田真]
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塩田千春
  9/8〜10/13 ケンジタキギャラリー[名古屋]
 
 
横浜トリエンナーレの巨大なドレスを出品したアーティストと言えば皆もうわかるだろう。塩田千春は関西出身で、ベルリンに留学し、現在も向こうを拠点に活動するアーティストだ。日本ではこれまであまり知られてはいなかったが、ヨーロッパではかなり注目されている若手だ。会場に入ると2点のカラー写真がある。緑の草原のうえに女性の脚が伸びていて、脚には赤い糸がからまっている。そして、モニターに映し出されているのは白い洗面器に少しずつポタポタと落ちてゆく経血だ。2階会場には、洗面所と真っ白のベッドが病室をイメージさせ、その空間全体をくもの巣状に黒い糸が張り巡らされている。遠目に見ると遠近感がわからなくなり、三次元の空間が、二次元的にも見えてもくる。得体の知れないものが、重くのしかかってくる。
[10月10日(水) 原久子]
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キョウト×アムステルダム ニュー・ダイレクションズ
  10/4〜21 京都芸術センター[京都]
 
 
キョウト×アムステルダム ニュー・ダイレクションズ
フェムカ・スカープ
《Prince Klaas: Out of True》
ビデオ・インスタレーション、ライブや上映会など、映像にもいろいろな見せ方がある。アムステルダムを拠点とする作家と京都を拠点にする作家が全部で39組が参加。例えば、四角いスクリーンに正面から映すだけではなく、投射の特性を用いてフィルムのユニークなプロジェクションを試みたオランダのアーティストのフェムカ・スカープ《Prince Klaas: Out of True》など。20代30代の作品を中心としたこの企画はアムステルダムにも来春巡回する。
[10月11日(木) 原久子]
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伊藤存 ぶらぶらリキッド
  10/13〜11/10 児玉画廊[大阪]
 
 
伊藤存 ぶらぶらリキッド
横浜トリエンナーレ2001に映像作品を含めて4点出品中の伊藤が、さらにまた刺繍を用いた平面、チャコペーパーで転写したドローイング、映像などの新作を発表している。展覧会名「ぶらぶらリキッド」は同名の映像作品からとったもの。手描きアニメーションと実写を組み合わせたこのビデオでは、さまざまな場面に重ねて、ものの曖昧な境界を表わすように、結んだ紐が解けたり、また結ばれたりを繰り返す。
10月13日(土) 原久子

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渡辺睦子
  10/9〜14 アートスペース虹[京都]
 
 
アムステルダムに住む渡辺睦子が、彼女自身の妊娠と出産にまつわる絵日記的な作品を展示。モニターには出産時の映像が流れ、アムステルダムの彼女の部屋の様子が10秒おきにインターネットのホームページ上に更新される。画廊からも、どこからでも、部屋にいる渡辺にメールを送信することができる。画廊から送信したメールの返事は、展覧会終了後に送られてきた。生まれたばかりの乳飲み子をかかえていると、メールの返事もままならない。これが現実で、この返信メールのずれも作品の一部に思えた。
[10月14日(日) 原久子]
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国谷隆志展 complete your space
  10/9〜14 ギャラリーココ[京都]
 
 
ネオン管を素材の一部に用いたインスタレーションをこれまでも行なってきた国谷隆志。この個展ではメインの作品にネオン管がだけでど〜んと出してきた。ネオン管を使わないという選択肢があることを彼は忘れてしまったのだろうか。
[10月14日(日) 原久子]
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