千葉市美での展示を見逃していたので、ちょうどよかった。ジャッド、ソル・ルウィット、ダン・フレイヴィンら元祖ミニマルアートから近ごろの若僧まで勢ぞろい。ひとことでいって、おもしろい。ミニマルアートがこんなにおもしろくていいのだろうか、ってくらい笑えるのだ。壁の一部だけをぴかぴかに磨いたカーリン・ザンダー、まるで陳列ケースそのものの竹岡雄二、『サタデー・ナイト・フィーバー』のダンスフロアを再現したピオトル・ウクランスキー、壁面を正方形に切りぬいたローレンス・ウェイナーなど、みんなひょうきん。なのに、それをいかにも難解でつまらないものに見せかけたのはだれだ。
[10月31日(水) 村田真]