2023年03月15日号
次回4月3日更新予定

〈歴史〉の未来

バックナンバー

第6回(最終回):リアルタイム・ウェブは「歴史」を殺すのか?

[2010年05月15日号(濱野智史)]

 昨年始まった本連載も、今回でいよいよ最終回となる。これまで本連載では、ニコニコ動画やTwitterといったウェブサービスを例に挙げながら、「歴史」を支える情報基盤がはたして今後どのように変容していくのかについて、拙いながらも思考実験的な論...

第5回:図書館から図書環へ──分類の「第三段階」におけるアーカイヴの役割とはなにか?

[2010年03月15日号(濱野智史)]

 連載5回目となる今回は、前回予告したとおり、昨年12月に行なわれた国立国会図書館館長・長尾真氏とのトークイベント「d-laboセミナー:これからの知──情報環境は人と知の関わりを変えるか」の内容をもとに、図書館というアーカイヴの未来につい...

第4回:ミシェル・フーコー『知の考古学』を読む──アルシーヴの環境的転回?

[2010年01月15日号(濱野智史)]

 昨年末、筆者は2つのイベントに参加する機会をもった。池田剛介・黒瀬陽平・千葉雅也の三氏とのシンポジウム「歴史=物語(イストワール)の現在──情報・芸術・キャラクター」と、国立国会図書館館長の長尾真氏とのトークイベント「d-laboセミナー...

第3回:歴史資料館の未来を想像する──「ひめゆり平和祈念資料館」を訪れて

[2009年11月15日号(濱野智史)]

 ごく個人的な話で恐縮だが、昨年の夏、筆者は沖縄本島を訪れた。そのとき強烈な印象を受けたのが、かの有名な「ひめゆり平和祈念資料館」だった。今回はその話を糸口としながら、歴史資料館の未来について考えてみたい。

第2回:MAD動画化される世界

[2009年09月15日号(濱野智史)]

 筆者は前回、「七色のニコニコ動画」という作品を取り上げ、次のように説明した。「N次創作」が盛んに行なわれるニコニコ動画という環境下において、それは「さまざまな作品を『ネットワーク』のようにハブとして繋ぎ、それらを極度なまでに圧縮した『デー...

第1回:作品それ自体がデータベースであり、ネットワークであり、コミュニケーションでもあるような

[2009年07月15日号(濱野智史)]

 今回、『artscape』で全6回の連載を担当することになった。編集部からのオーダーは、近年のウェブサービスの最新動向のなかから、特にデジタル・アーカイブ(データベース)という点で着目すべき事象を取り上げ、考察するというものである。

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レビュー/プレビュー

フォーカス

空気をめぐって──有機物とアートの新たな関係

NEW空気をめぐって──有機物とアートの新たな関係

著者:四方幸子

2011年3月11日。この日、津波に加えて、東京電力福島第一原子力発電所の事故で...

キュレーターズノート

絵画について考える──椿昇、李禹煥、佐川晃司の作品から

NEW絵画について考える──椿昇、李禹煥、佐川晃司の作品から

著者:中井康之

絵画と人類の関わりは、語り尽くすことができないほどに永い年月の積み重ねである。そ...

アーティストが社会運動の主体になること──「『二つの栃木』の架け橋 小口一郎展 足尾鉱毒事件を描く」から

NEWアーティストが社会運動の主体になること──「『二つの栃木』の架け橋 小口一郎展 足尾鉱毒事件を描く」から

著者:町村悠香

日本の公害問題の原点とされる明治期の足尾銅山鉱毒事件の存在は、その窮状を天皇に直...

artscapeレビュー一覧

クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ

NEWクリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ

2022/12/21~2023/05/28 東京都現代美術館

著者:杉江あこ

大変な人気ぶりである。昨年末に始まってから、そのうち観ようと思いつつも、チケット...

「ワールド・シアター・ラボ」2023 リーディング公演『ロッテルダム』

NEW「ワールド・シアター・ラボ」2023 リーディング公演『ロッテルダム』

2023/02/16~2023/02/18 上野ストアハウス

著者:山﨑健太

男女の友情は成立するか。答えるまでもない馬鹿馬鹿しい問いだ。では「男女の恋愛は成...

木ノ下歌舞伎『桜姫東文章』

NEW木ノ下歌舞伎『桜姫東文章』

2023/02/22~2023/02/23 ロームシアター京都 サウスホール

著者:高嶋慈

木ノ下歌舞伎が、書き下ろし台本と演出に岡田利規(チェルフィッチュ)を迎える、初タ...

下川晋平「Neon Calligraphy」

NEW下川晋平「Neon Calligraphy」

2023/02/24~2023/03/12 コミュニケーションギャラリーふげん社

著者:飯沢耕太郎

下川晋平は2021年に34歳で夭折した。2020年に銀座ニコンサロンで開催した個...

カタログ&ブックス | 2023年3月15日号[近刊編]

NEWカタログ&ブックス | 2023年3月15日号[近刊編]

著者:artscape編集部

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介し...

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著者:光島貴之河原功也artscape編集部

現在、東京都渋谷公園通りギャラリーで、京都を拠点に活動する全盲の美術家、光島貴之...

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