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〈資料〉がひらく新しい世界──資料もまた物質である

[2019年06月15日号(鏑木あづさ)]

展覧会場に置かれている作家の直筆の手紙やスケッチ、当時のパンフレットやチラシ。以前は、展覧会場の終盤に、興味のある方だけご覧ください、とでもいうかのようにひっそりと置いてあったものが、いまでは作品と同じ並びで展示されていることがある。アーカ...

【ハノイ】芸術はなぜ必要か──ベトナムから考える

[2019年06月01日号(遠藤水城)]

2010年、アーカス・プロジェクトのディレクターを辞し、東京から関西に拠点を移した。東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)の設立と運営に携わる一方、インディペンデント・キュレーターとして「曽根裕|Perfect Momen...

小杉武久とマランダという名の亀、その終わりのない旅と夢

[2019年05月15日号(椹木野衣)]

芦屋市立美術博物館での大規模な回顧展の記憶もまだ新しい昨年10月、小杉武久は80年の人生に幕を閉じた。即興音楽、サウンド・インスタレーションのパイオニアであり、1960年代終わりから晩年まで、ジャンルを超え、実験的で何ものにも捉われない自由...

黒いコードの群れ──「クリスチャン・ボルタンスキー─Lifetime」展

[2019年04月15日号(北野圭介)]

瀬戸内国際芸術祭や大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ、さまざまなグループ展で、これまでにも多くの作品を日本で発表してきたクリスチャン・ボルタンスキー。今年2月9日から、大阪の国立国際美術館で開催されている「クリスチャン・ボルタンスキ...

【ウィーン】移民と芸術──ウィーン世紀末から100年後に

[2019年04月15日号(丸山美佳)]

今年2019年は「日本オーストリア友好150周年」に関連して、クリムトやウィーン世紀末の展覧会が日本でも開催されるという。ウィーン世紀末と呼ばれるのは、まだオーストリアがオーストリア=ハンガリー二重帝国であった時代である。それ以降、第一次世...

【ニューヨーク】つながりと共振──「荒野のラジカリズム:グローバル60年代の日本の現代美術家たち」展

[2019年04月01日号(梁瀬薫)]

ジャパン・ソサエティー(JS)ギャラリーで開催されている「荒野のラジカリズム:グローバル60年代の日本の現代美術家たち」展は、1960年代における日本で実践的な前衛活動をしていた美術家たちに焦点を当てた本格的な展覧会である。今展は、ニューヨ...

世界変革のとき──キュレーションについて

[2019年03月15日号(長谷川新)]

キュレーターとはなにか、という一種の「職能論」について書いてほしいという依頼を受けた。筆者はインディペンデントキュレーターとして仕事を始めて今年で7年目であり、まだまだ学んでいかねばならないことばかりであるが、現時点での、自分が仕事を行なう...

【コーチン】コチ=ムジリス・ビエンナーレ2018と南アジアにひろがる芸術祭

[2019年03月01日号(黒岩朋子)]

インド南部のケーララ州コーチン(コチ)のアーティストが主体となり、2012年に始まった コチ=ムジリス・ビエンナーレ (KMB: Kochi-Muziris Biennale)が今年で4回目となった。インド初のビエンナーレの成り立ちは 前に...

アートプロジェクトにおける臨床的価値とはなにか──「生きること」と「アート」が交差する現場から

[2019年02月15日号(青木彬)]

近年、まちづくりやビジネス、医療・福祉などさまざまな分野でアートが用いられる。そうした状況はどのように解釈することができるだろう。今日のアートプロジェクトが置かれた状況を、豊かに生きるための実践に取り組んできた共同体の歴史のなかから考察して...

【デン・ハーグ】オランダのアーティストのスタジオ獲得方法

[2019年02月01日号(佐脇三乃里)]

2000年代に入り、日本では観光や地域振興と一体となり地域資源を活用したプロジェクト型のアートの祭典が全国各地域で展開されるようになった。美術館など既存のビルディングタイプにとらわれない空間を活用したアート活動は、アーティストに自らのアイデ...

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