展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
庭の話
著者:宇野常寛
発行:講談社
発行日:2024年12月11日
サイズ:四六変型判、368ページ
プラットフォーム資本主義と人間との関係はどうあるべきなのか?
ケア、民藝、パターン・ランゲージ、中動態、そして「作庭」。一見無関係なさまざまな分野の知見を総動員してプラットフォームでも、コモンズでもない「庭」と呼ばれるあらたな公共空間のモデルを構想する。『遅いインターネット』から4年、疫病と戦争を経たこの時代にもっとも切実に求められている、情報技術が失わせたものを回復するための智慧がここに。
[発行元ウェブサイトより]
考えるという感覚/思考の意味
著者:マルクス・ガブリエル
訳者:姫田多佳子、飯泉佑介発行:講談社
発行日:2024年12月12日
サイズ:四六判、464ページ
「考える」というのは人間だけに可能な営みなのか? そもそも「考える」とは、いったい何をすることなのか?――本書は、そんな根本的な問いに正面から取り組みます。
[発行元ウェブサイトより]
点描の美術史 印象派から現代アートまで
著者:加藤有希子
発行:水声社
発行日:2024年12月13日
サイズ:四六判、250ページ
〈点描〉という症候
世界を断片化する多焦点の表象――点描。鮮やかな色片に秘められた近現代の暴力性を、ダイナミックに描き出す。
[発行元ウェブサイトより]
飽きる美学
著者:横尾忠則
発行:実業之日本社
発行日:2024年12月19日
サイズ:四六判、336ページ
好奇心も意欲も、変な欲望もなく、ぼんやりと日向ぼっこをするような生き方こそ老齢の贅沢な生き方ではないだろうか。まるで人生にも飽きたような生き方である。(本文より)
『飽きる美学』では、横尾忠則が「飽きる」という現象を美学として捉え直し、日常の単調さや退屈さえも価値あるものとして描きます。
[発行元ウェブサイトより]
崇高と資本主義─ジャン=フランソワ・リオタール論─
著者:星野太
発行:青土社
発行日:2024年12月24日
サイズ:B6判、300ページ
「崇高」から何を思考しつづけたのか。リオタールの戦略とは何か――
「ポストモダンの思想家」とされるリオタール。しかし、美学から一貫して資本主義への抵抗を思索しつづけた哲学者であることはあまり知られていない。複雑に交錯したその思想を丁寧に解きほぐしながら、特異な哲学者の本質を明らかにする。気鋭によるリオタール論の誕生。
[発行元ウェブサイトより]
印象派の発明 美の技術革新と市場の創造
著者:西岡文彦
発行:勁草書房
発行日:2024年12月24日
サイズ:四六判、272ページ
画材×光彩×戦略=印象派! 絵画の描かれ方、売られ方、その可能性の跳躍を目撃する、印象派誕生150年の必読書。
[発行元ウェブサイトより]
手段からの解放―シリーズ哲学講話―
著者:國分功一郎
発行:新潮社
発行日:2025年1月17日
サイズ:新書判、208ページ
「楽しむ」とはどういうことか? 『暇と退屈の倫理学』にはじまる哲学的な問いは、『目的への抵抗』を経て、本書に至る。カントによる「快」の議論をヒントに、「嗜好=享受」の概念を検証。やがて明らかになる、人間の行為を目的と手段に従属させようとする現代社会の病理。剥奪された「享受の快」を取り戻せ。「何かのため」ばかりでは、人生を楽しめない──。見過ごされがちな問いに果敢に挑む、國分哲学の真骨頂!
[発行元ウェブサイトより]