埼玉県立近代美術館にて行われている、現在活躍中の作家を紹介する企画「アーティスト・プロジェクト#2.0」。今回は、関西を中心に活躍する松平莉奈の「コードとモード」が開催されています。
松平は、人と人は完全には理解しあえないことを前提に、「他者について想像すること」をテーマに具象画を制作。特に、歴史上表立って取り上げられてこなかった無名の人物や、評価の対象から外れてきた史実を入念にリサーチし、積極的に絵画化してきています。松平自身の解釈を織り交ぜて描かれた人物像は時にコミカルに、時に迫真的に、見る側に思わぬ共感や驚きをもたらし、内省を促します。
今回は、埼玉ゆかりの南画家・奥原晴湖(1837-1913)の作品と生涯に関心を抱いた松平が、その足跡を追うなかで見出した学び(=code)と、松平独自のスタイル(=mode)をテーマに、作品を発表しています。
<松平莉奈>
1989年兵庫県出身。2014年に京都市立芸術大学大学院美術研究家日本画専攻を修了。主な展覧会に、個展「天使・花輪・ケンタウロス」髙島屋(2024)、個展「開発の再開発vol.4 松平莉奈 3つの絵手本・10歳の欲」gallery αM(2024)、「日本画の棲み家」泉屋博古館東京、個展「蛮」KAHO GALLERY(2023)など。
関連イベント
■担当学芸員によるギャラリートーク
日時|3/2(日)15:00〜(30分程度)
会場|埼玉県立近代美術館 2階展示室D
参加費|無料
■作家によるスライドレクチャー
本展のためのリサーチや、これまでの活動についてお話します。
日時|3/15(土)14:00〜15:30(開場は13:30)
会場|埼玉県立近代美術館 2階講堂
参加費|無料
定員|80名(申込不要、当日先着順)
会期:2025/02/01(土) ~2025/05/11(日)
会場:埼玉県立近代美術館(埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1)
休館日:月曜日(ただし、2/24、5/5は開館)
開館時間:10:00 ~ 17:30
入場料:無料
主催:埼玉県立近代美術館
公式サイト:https://pref.spec.ed.jp/momas/artist-project208