日豪交流年2006記念シンポジウム「デジタル時代の写真/映像の課題」
11/25 大阪電気通信大学四條畷キャンパス[大阪]
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オーストラリア写真センターのアレスダー・フォスター館長の基調報告があったが、ここで紹介された28作家のほとんどが日本ではまったく無名である。ごく一部の人たちが紹介されるのみで、オーストラリアの写真について紹介される機会は日本ではけして多くなかったのだ。パット・ブラシントンのように20年以上にわたりオーストラリアでは第一人者として活躍してきた大物も、日本では「世界は歪んでいる」(東京都写真美術館、2004)でかろうじて紹介された程度。身体の部分の写真を用いて彼女がつくり出すデジタルプリントは絵画的でもあり、ユーモラスでときにはエロチックで面白い。だが同様に日本を拠点にする作家もあちらの国では紹介されていない。デジタル処理で画像(写真/映像)の時間軸と空間軸を自在に操るダニエル・クルックスからの自作を語ることをベースにした話も興味深かった。よくあることなのだが、ディスカッションの時間が充分になかったのが残念。
[11月25日 原久子]
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