村田真/酒井千穂 |
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11/14〜11/15 |
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セザンヌ主義
11/15〜1/25 横浜美術館[神奈川] |
セザンヌ展をやろうと作品を集めたら会場が埋まらなくて、しかたなく似たような作品で補いましたみたいな「セザンヌ主義」かと思ったら、そんなことなくて、最初からセザンヌの影響に焦点を当てた興味深い企画展なのだった。セザンヌ以外では、モーリス・ドニ、エミール・ベルナール、ピカソ、安井曾太郎、岸田劉生、小野竹喬ら。最後に美大の受験用油絵なんかも入れとくと、日本へのセザンヌの影響の奥深さ、根深さが実感できるのに。
[11月14日(金) 村田真] |
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ミヒャエル・ボレマンス
10/31〜12/12 ギャラリー小柳[東京] |
絵画と映像。絵のほうは、絵または写真を斜めから描いたり、絵をながめる人物を描いたりと自己言及的。映像のほうは、台の上の板をふたりの男が手を触れずに持ち上げるというもの。カタログをパラパラめくると、絵で描いたイメージと同じ映像をつくっている(順序が逆かもしれない)。なにかよくわからないけどおもしろい。
[11月15日(土) 村田真] |
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母袋俊也 展:窓―像
11/4〜26 INAXギャラリー2[東京] |
会場に入ったとたん、白い壁が立ちふさがり、2、3カ所に穴が開いている。のぞいてみると、目が見えたのでびっくり。向こうからのぞいてるやつがいたのだ。ふだんはそうではなく、鮮やかな色彩が目に飛び込んでくるはず。向こう側の壁面に展示してある母袋の風景を主題とした絵の一部が、フレーミングされて見えるのだ。一種の見世物的なプレゼンであり、かなり際どい冒険だが、それだけに勇気ある試みだと思う。
[11月15日(土) 村田真] |
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吉峯和美 展──Passage
11/10〜15 ASK?[東京] |
風景画、といわれれば風景画。布に絵具を置いていく速度と、画面にイメージが表われる速度が一致しているというか。これは当たり前のようでいて、きわめて難しいことかもしれない。
[11月15日(土) 村田真] |
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取手アートプロジェクト2008
11/1〜16 取手井野団地ほか[埼玉] |
これはおもしろい。団地内の空き住戸にアーティストが住み込み、そこで制作・展示するというのだから。こういう生活の場にアーティストを放り込むと、アーティストも住人も緊張するし、お互い刺激を受ける。今回はなかったようだが、ときにいさかいが起こることもある。無責任にいってしまえば、だからおもしろいのだ。日大建築学科の佐藤慎也研究室は、空き部屋に住人をひとりずつ増やしていくという作品というか実験を行ない、最終的に23人が寝起きしたという。日常生活を営む隣の部屋で、23人の男女がスシづめ状態……想像するだけで楽しいではないか。
[11月15日(土) 村田真] |
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