米原昌郎展「Long goodbye」
11/27〜12/16
ギャラリーほそかわ
[大阪]
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最初に作品を見た時は、彫刻作品に埃よけのベールをかけているのかと思った。しかしよく見るとベールの中には何もない。本来あるべき物体がないことで、却って存在感が際立つということか。作品は、それなりの精度で作られた立体物の上に布をかけ、そこに樹脂を塗り込んで作られる。ルネサンスの巨匠がテクニックの限りを注ぎ込んで実現したドレープも、米原にかかればあっという間に出来上がりだ。量塊性、技術、存在感など、制作の核となるテーマをことごとくかわして、それでも事も無げにそこにある作品。その飄々としたたたずまいにしびれた。
[11月27日 小吹隆文]
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