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展覧会レビュー

村田真 原久子

3 Boothes/喜多順子・中川トラヲ・安藤みちこ DUB DUB/マムチョ
1/11〜2/9 児玉画廊[大阪]
 
  2つの展覧会が同時にはじまったKodama。3人のペインターそれぞれが好きな色を選んで壁の色を塗り変え、その面から作品を展開するグループ展とマムチョの個展。次代の若手のホープたちは、やや考え過ぎてしまったように見えた。
[1月11日(金) 原久子]
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武田俊彦展
  1/12〜27 海岸通ギャラリーCASO[大阪]
 
 
武田俊彦展 武田俊彦展2
ときおり交差点などで見かける白いガードレールに供えられた花。1つの輪をなして中央に設置されたガードレールには柱の裾にひとつ置きに仏花がたむけられている。くるくる回転しながら、白い壁に映し出されたイメージは、尻尾の切れたトカゲ、列になって歩く子供などだ。提示された記号を結び付け、私たちは勝手にストーリーを作り続ける。
[1月12日(土) 原久子]
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『花子』(監督:佐藤真)
  1/12〜25 梅田ガーデンシネマ[大阪]
 
  ドキュメンタリー映画『花子』を観に行く。先月、作品集(リトルモア刊)の出版記念展のことを村田さんが書いていた。花子のモノをみる鋭いまなざしは確かに尋常ではない。しかし、それは彼女自身が作品をつくろうと意識しているというより、母親が彼女のまなざしを切り取ってアートの文脈で観ていこうとする行為がスゴイ。こういうのをコラボレーションというのかどうかは難しいところだが、あの作品は、母親の作品でもある。そして、カメラがまわっている前でのお母さんの名演技(?)。特に大口を開けておにぎりを食べた後のリアクションが素敵だった。上映終了後、佐藤真監督とヤノベケンジのトークがあった。
[1月12日(土) 原久子]
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横尾忠則作 暗夜光路
  10/20〜1/14 原美術館[東京]
 
 
横尾忠則作 暗夜光路

思いっきりヘタな絵を臆面もなく見せる爽快さ。にこちゃんもびっくり。
[1月13日(日) 村田真]

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竹内栖鳳展
  12/29〜1/14 日本橋高島屋8階ホール[東京]
 
 
竹内栖鳳展
いろんなものを描いている。とくに獅子、象、熊、犬、鳥、魚、虎といった動物が多い。せいほうくんはどうぶつさんがしゅきだったのかな。日本画で獅子をライオンとして描いたのは栖鳳が最初ではないか。デッサン力は横山大観よりずっと上。日本画でも「デッサン力」っていうんですかね。顔写真を見ると、芸術家というより昔気質の職人といった風情ですが。《西欧所見》《ベニスの月》などヨーロッパの風景を描いた絵はまるで印象派。なるほど、日本画(とくに水墨画)と印象派は近いかもしれない。ボケてるというだけでなく、空間構造を曖昧にするからだ。
[1月14日(月) 村田真]
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未完の世紀――20世紀美術がのこすもの
  1/16〜3/10 東京国立近代美術館
 
 
未完の世紀
増改築工事のため休館していた東近が2年半ぶりにリニューアル・オープン。レストランやミュージアムショップも新設され、展示室は1.4倍に拡大したらしい。そのオープニングを飾るのが、全館を使った「未完の性器」、おっと「未完の世紀」だ。出品は黒田清輝の《湖畔》(1897)から宮島達男の《時の浮遊》(2000)まで、日本画や外国の作品も含めて約400点。うち約半分は東近のコレクション、残りも「予算のつごうで」(同館研究官)国内からかき集めたもの。展示を見る限りなにかひとつのテーマが浮かび上がってくるわけでもなく(とくに日本画のはたすストッパーの役割は大きい)、企画展というより拡大常設展といったところか。戦争記録画も10点ほど出ていた。
[1月15日(火) 村田真]
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カオス 酸素、そして…展
  1/15〜29 カオス・ギャラリー[大阪]
 
 
カオス 酸素、そして……展
ガスの語源がカオスであることをこのたびはじめて知った。主催者が工業ガスを扱う企業6社の文化支援の会「空の会」だったというのが展覧会名が「カオス 酸素、そして…」となった所以。そして、出品者の村岡三郎は酸素ボンベを作品に使用している。村岡のほかに佐川晃司、上瀬奈緒子など4人が出品しているが、平面の問題についてそれぞれ異なるアプローチで探求し続ける作家がそろった。
[1月15日(火) 原久子]
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芸術と医学展
  1/18〜3/24 インターコミュニケーション・センター[東京]
 
 
芸術と医学展
芸術はなんの役にも立たないという特権があるのに、医学よりおもしろくないのはどういうわけか。を問う展覧会、ではない。が、「信用ゲーム」では経済とおもしろく遊べたのに、医学とはみんなけっこうまじめにつきあってる。
[1月17日(木) 村田真]
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