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「日傘とアイス」木村彩子 |
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9/24~28 展示室node[東京造形大学内] |
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木村の絵画は一見、アウトサイダーアートのように左右対象の画面だが、個々のイメージから昆虫や植物が連想され、作者の形に対するこだわりが感じられる。でもアウトサイダーじゃないんだから、もっと作品としての完成度を高めるべき。
[9月26日(木) 村田真] |
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稲垣智子パフォーマンス「SEA」 |
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9/26 大阪ビジネスパーク内ツイン21ビル1階 |
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オフィスビルの吹き抜けになったエントランスホールに、直径約8mほどの真っ白のレース編み。ブルーの照明が当てられ、それだけでも不思議な光景なのだが、60cmほどの中央の穴のような空間に稲垣智子がおもむろに座り、レース編みの続きを黙々と始める。30分くらいたつと身体が隠れるほどに編み進み、頭まですっぽり包むほどに編み上げて終了。人工的な建材や照明に、会社帰りのサラリーマンたちと淡々としているが適度な緊張感のある手編みのパフォーマンスのギャップが面白かった。
[9月26日(木) 原久子]
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オノデラユキ作品展「ミツバチ―鏡」 |
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9/14~10/12 イル・テンポ[東京] |
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ミツバチの視線でとらえた日常風景。ユクスキュルの『生物から見た世界』に感化されたんだろうか、複眼特有の超広角レンズで撮り、しかも左右を逆転させている。だけどミツバチの視覚世界は人間よりやや紫外線域に寄っているうえ、近距離のものにしか焦点が合わないはず。今度は紫外線カメラを使って接写レンズで撮れば、もっとミツバチの視覚に近づけるかも。でも科学写真を撮るわけじゃないよね。
[9月27日(金) 村田真] |
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『クレマスター3』 |
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9/14~29 東京都写真美術館ホール |
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どうせ退屈な映画だろうなあ、でも招待券を捨てるより日比野のオープニングまでの3時間をつぶしたほうがトクかな、と思って見たが、おもしろかったす。監督のマシュー・バーニーはもちろん、リチャード・セラや義足の女性アスリートも登場して、クライスラービルとグッゲンハイム美術館を舞台にドタバタ劇(?)を演じる。なんだかよくわからないけど美しい映像だったす。
[9月27日(金) 村田真] |
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日比野克彦展 |
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9/28~11/15 目黒区美術館[東京] |
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80年代初頭のダンボール作品から20年余りにおよぶ日比野の制作活動を振り返る展覧会。80年代の作品が並ぶ密度の濃い展示室に比べて、90年代の作品が大半を占める展示室は明らかに「薄い」。サブタイトルには「ある時代の資料としての作品たち」とあり、「時代とともに歩んできた日比野の活動を回顧します」という企画意図が語られている。たしかに彼の作品には時代の浮沈までが反映されているのだ。
[9月27日(金) 村田真] |
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Green SpaceGreen Space |
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9/20~10/6 東京藝術大学取手校地[茨城] |
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東京藝大とワイマール・バウハウス大学との交流展。タイトルからもうかがえるように、さりげなく環境や自然がテーマになっている。低予算のせいか、とくにドイツ側は映像作品が多い。そのなかでは、マイクロカメラが花びらをかき分けていくフリーダ・ベル・ロートと、静物画のような映像の小瀬村真美が秀逸。努力賞は、手の平のうえに土を盛って種を植え、芽が出るまでじーっと何日間も観察し続けた山下麻衣+小林直人。
[9月28日(土) 村田真] |
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AIT HOUR MUSEUM |
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9/29 旧桜川小学校体育館[東京] |
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港区の旧小学校体育館に8時間だけオープンした美術館。といっても見るべき美術作品はほとんどなく、ビデオやパフォーマンスをやってるくらい。暗い会場には音楽が流れ、床にはたくさんのクッションが置かれてリラクシングスペースになっている。酒も飲めるし、疲れたオヤジにはちょうどいいかも。ちなみに「AIT(エイト)」とは、これを主催したアーツ・イニシアティヴ・トーキョーの略。
[9月29日(日) 村田真] |
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