萬野美術館にコレクションされている重要文化財や国宝と、草間彌生、森万里子、須田悦弘といった当代の日本のアーティストたちの作品とが並ぶ贅沢な企画。国宝の天目茶碗に浮かび上がる花びら。その傍らにある須田の牡丹の花びらの彫刻。そして、展示ケースのガラス越しには、《牡丹に孔雀図》を観ることができる。草間のペインティングの連続する模様と、孔雀の羽根の柄が重なるようにみえてくる。 [10月11日(金) 原久子]