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展覧会レビュー

村田真 原久子

サディク・カラムスターファ展
  2/7〜28 ギンザ・グラフィック・ギャラリー[東京]
 
 
サディク・カラムスターファ展
トルコの代表的グラフィックデザイナーの個展。だが、そのデザインからはトルコらしさとかオリエンタリズムとかは感じられない。それが現代のトルコの置かれている位置なんだろう。でもなんでトルコなのかといえば、今年が「日本におけるトルコ年」だからだ。そこらへんもすでにEUっぽい。
[2月21日(金) 村田真]
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メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス
  [東京]
 
 
メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス
ギンザ・グラフィック・ギャラリーの隣にできた、フランスのミュージアムを紹介する店。運営はフランス国立美術館連合(RMN)日本法人と大日本印刷。ルーヴル美術館のミュージアムグッズやカルコグラフィ(銅版画)、ムラージュ(複製彫刻)などの販売や、美術専門書や展覧会カタログの閲覧、インターネットによる美術情報の検索もできる。いやあすばらしい。まるで日本にいながらにしてルーヴル美術館を訪れたような気分になる。できればそうなってもらいたい。
[2月21日(金) 村田真]
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岡村桂三郎展
  2/17〜3/1 コバヤシ画廊[東京]
 
 
岡村桂三郎展
巨大パネルによる屏風絵が3点。いずれも動物を描いたもので、それぞれ「白象」「獅子」「湧水」と題されている。まるで長澤芦雪みたい。とくに「湧水」は295×120cmのパネルが6面あり、天井ぎりぎり、なかば折りたたんだ状態で展示している。
[2月21日(金) 村田真]
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  ヨシタケシンスケ展「残った分はおにぎりにしましょう」
  2/17〜2/22 SpaceKobo&Tomo[東京]
 
 
ヨシタケシンスケ展
日常のさりげない、でも思わず笑みがこぼれてしまいそうな情景を描いた葉書サイズの線描画が、壁にびっしりと。他愛ないといえば他愛ないし、画廊で見せる必然性も希薄だが、作者はおそらく1点1点を作品として見せるより、日常的に描き続ける行為の集積を重視しているのだろう。
[2月21日(金) 村田真]
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fight test
2/21〜28 ミツムラアートプラザ/スペースフォース[東京]
 
 
fight test
芸大の日比野克彦研究室を中心とする卒業生によるグループ展だが、広報担当がなぜか造形大の3年生で、どちらも教え子。こりゃ見逃すわけにはいかず、ミツムラから見ようとしたらもう終わっていたので、スペースフォースのオープニングへ。作品は卒業制作の延長が多く、ぜんぜん違うものを出していた北爪佳恵の作品をご祝儀がわりに買う。結局ミツムラのほうは見ずじまい。
[2月21日(金) 村田真]
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  VIDEOTRAFIC
  2/21〜23、28〜3/2 remo[大阪]
 
  フランス在住の15人のアーティストがつくったビデオ作品をまとめた上映会(企画=Alexandre Pollazzon)。短編のビデオ作品ばかりなのだが、集めた基準がどうも解せない。あまりにもまったりしていて、睡魔が襲ってくる。この日はシュトラスブール市長までお越しになっていて、まわりはフランス人だらけ。でも、緊張しても眠くなるときには眠くなるのであった。
[2月21日(金) 原久子]
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エルミタージュ幻想
  2/22〜 ユーロスペース[東京]
 
 
エルミタージュ幻想
アレクサンドル・ソクーロフ監督による、エルミタージュ美術館を舞台に繰り広げられるタイムトリップ。「映画史上初!! 驚異の90分ワンカットの映像」が謳い文句だが、それが技術的にどれほど困難なことなのか、それにどんな意味があるのか知らずに見ていくうち、実際ずるずると映像に引きずり込まれてしまった。映像が途切れないから見ているほうの気分も90分ワンカットなのだ。これはオススメ。
[2月24日(月) 村田真]
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