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園川誠展 River |
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6/7〜21 gallery TWINSPACE[大阪] |
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バイクで走りながら目の前をかすめていった光景を描いたペインティング。ほとんどモノクロだった画面から、かなりの変化があった。スピード感が感じられ、高速道路が立体交差する場面などコンクリートが風景のなかのほとんどをしめていた以前の絵と比較すると、都会の風景には違いないが、川や空、木々の緑とゆっくりと流れるような画面になり、緊張感がやわらいだ感じ。
[6月7日(土) 原久子] |
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伊藤桂司 Future Days |
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6/7〜29 graf media gm[大阪] |
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作品集「Future Days」という2次元の印刷媒体を、原画などを用いた展覧会という空間をもった媒体にヴァージョン・アップしたもの。ギャラリーの窓から見える街路樹と、風景を描いたペインティングがそのままつながってしまう。この展覧会に出かける時間帯の私のオススメは昼下がり。
[6月7日(土) 原久子] |
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New Generation 2003 |
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5/31〜6/22 CASO[大阪] |
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学芸員、アーティストなど5名が選んだ5名(組)の若手アーティストたちが参加した展覧会。メディア・アート、絵画、インスタレーションなど全く異なる手法の表現が並ぶ。京都市立芸術大学の在学生のグループであるAntennaは45分間のコミカルな映画作品とそのなかから飛び出してきたようなインスタレーションを繰り広げ、荒削りながらエンジン全開といった雰囲気。出品者のひとり澤田義弘は昆虫学者として虫の部分をとらえた線画を緻密に描き、針の先ほどしかない虫を標本箱に並べている。もともと昆虫学の研究の一環として行なった観察記録や収集が、観る側のとらえる文脈が変わるとアートにもなってしまう。
[6月8日(日) 原久子] |
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秋野不矩展 |
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4/26〜6/8 兵庫県立美術館[兵庫] |
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一昨年亡くなった日本画家秋野不矩の大回顧展。全貌を観ることができる展覧会だった。5人の子供を育てながら、画家として教育者(京都市立芸術大学で教鞭をとる)として多忙な人生を送った人だが、やるべきことはやっているという自信に満ちていて、観ている側も気分爽快。
[6月8日(日) 原久子] |
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スタジオ・アッズーロ |
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5/12〜6/28 mori yu gallery[京都] |
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金色のデコラティヴな額縁のなかに見えるのは、名画の設定を再現した映像。絵画ではひとつの角度からしか見ることのできなかった状況を360度から立体的に見ることを可能にしている。
[6月9日(月) 原久子] |
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米田知子展 |
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6/3〜7/20 資生堂ギャラリー[東京] |
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米田知子といえば、丸い眼鏡のレンズを通して文章を撮影したモノクロ写真しか知らなかった。それぞれの眼鏡はル・コルビュジエ、トロツキー、マハトマ・ガンジーが使用していたもので、レンズ越しに見える文章は彼らの著作または直筆だそうだ。でも、そんな説明を抜きにして、丸いレンズの内側にだけ焦点の合った写真はそれだけでオプティカルな魅力を備えていた。ところが今回は、美しいけどありふれたカラーの風景写真がメイン。つまんないなあと思ってタイトルを見ると、たとえば「丘(沖縄戦終焉の地/摩文仁・沖縄)」とか「ゴルフコース(ノルマンディ上陸作戦の海岸/オマハビーチ・フランス)」となっていて、それぞれ激戦地だった場所の現在の姿であることがわかる。なるほど、写真からは見えない過去をタイトルに負託することで、作品が歴史的に重層化されるわけだ。つまり、眼鏡のシリーズが写真(およびレンズ)のもつ「見える効果」を発揮させたものだとすれば、こちらの激戦地のシリーズは写真の「見えない効果」に焦点を当てたものだといえる。でもねえ、写真それ自体で説得力があるのは前者のほうだと思うんですけど。
[6月11日(水) 村田真] |
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中国昇龍力展 Part1 |
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6/9〜21 東京画廊[東京] |
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パート1は蔡国強、徐冰、黄鋭ら80年代に登場した中国現代美術家たち6人を紹介。どれも色はあまりないけどコンセプトがダイナミックだ。Part2は90年代以降の美術家たちになるという。案内状の下に「SARSを越えて」とあるのがいじらしい。
[6月11日(水) 村田真] |
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