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展覧会レビュー

村田真 原久子

空山基展
6/6〜28 ギンザ・グラフィック・ギャラリー[東京]
 
 
空山基展
ここまでエロに耽溺しつつポピュラリティをもつイラストレーターというのも珍しいかもしれない。地下には彼のイマジネーションの源泉となったとおぼしきフィギュア、化石、ボンデージもののコレクションも展示。
[6月11日(水) 村田真]
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第50回ヴェネツィア・ビエンナーレ
6/15〜11/3 ジャルディーニ[イタリア]
 
 
ルクセンブルグ館 ルクセンブルグ館 ルクセンブルグ館
3点とも、スー=メイ・ツェ《Air Conditioned》
世界中が注目する2年に1度のアートの祭典。国別パヴィリオンではルクセンブルグ館(出品作家スー=メイ・ツェ)が金獅子賞を受賞。どこが受賞するのかといろいろな噂があったが、14日に発表された結果を聞き、驚いた人たちも多いに違いない。発表翌日の朝一番にルクセンブルグ館に行くと、日本から来ていた美術評論家やジャーナリストたち数名と出くわす。

ヴェネツィア・ビエンナーレ ヴェネツィア・ビエンナーレ
高嶺格
《God Bless America》
フィシュリ・アンド・ヴァイス
(金獅子賞受賞)
ヴェネツィア・ビエンナーレ ヴェネツィア・ビエンナーレ
2点とも、ガブリエル・オロスコ(会場の中庭に同じつくりの造型)
アルセナーレ会場はカオス状態のホウ・ハンルーの企画に、アトリエ・ワン、小沢剛、高嶺格、キュピキュピ、ジャン=グェン・ハツシバと日本でもお馴染みのアーティストたちも参加。都市生活に潜むさまざまな欲望や、現代人をとりまく社会問題などをさまざまな角度からみていった企画。ハンス=ウルリッヒ・オブリストや自身もアーティストであるリクリット・ティラバーニャらが企画したUtopia Stationのほうも輪をかけたようにカオス状態の展示。ヴェルニサージュのときにはオノ・ヨーコも連日会場に現われて作品の近くで取材を受けるなどしていた。こちらの企画にも磯崎新などがポスターの展示で参加。島袋道浩は空に浮かぶタコ(凧)の映像を上映。夕方6時になると波止場で蛸のかたちの凧をもって道ゆく人といっしょに凧上げをしていた。

ペットボトル入りの水が無料で配布されるほど、とにかく暑かったが、この暑さは夏じゅう続くという予報をテレビで観た。

ビエンナーレの詳細はこのサイトでも速報が満載されている!
[6月12日(火)〜15日(金) 原久子]


大胆不敵
前夜、成田を発って早朝パリで乗り換え、昼前にヴェネツィアに到着。サン・マルコ近くのホテルに荷物を預けて、さっそく主会場のジャルディーニへ。しかし腹がへったのでまずはカフェでランチをと思ったら、ミヅマアートギャラリーの藤城さん、宇治野宗輝くん、小倉正史さんの3人連れに会う。メシを食いながら情報収集し、パビリオンの展示を見てまわる。いつにない暑さだが、先週のプレスオープンの3日間はもっと暑く、熱射病で3人も死んだという。ベニスに死すならまだしも、ビエンナーレで死ぬのはまっぴらだね。暑さと寝不足のため5時前には切り上げてホテルに戻り、夜8時(まだ明るい)にサン・マルコで小倉さん、宇治野くんと落ち合ってトラットリアでヴェネト料理の夕食。その後、彼らの滞在するサン・トマのアパートで飲んで、12時すぎに酔っぱらいながら歩いて帰る。
[6月17日(火) 村田真]


アルセナーレはレンガづくりの長大な工場跡に、フランチェスコ・ボナミの総監督のもと、8つの企画展が並ぶ。やはりこういう場ではいかに深く考えさせるかより、いかに注目を集め、楽しませるかがポイントになりますね。最後のコーナーにカフェがあって、サンドイッチの昼食。出るときにばったり蔡国強さんと会う。来週からポンピドゥー・センターで開かれる中国展の準備でパリに行く途中、寄ったんだという。
[6月18日(水) 村田真]
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東京富士美術館
 
  造形大の校外授業として初訪問。そんなことでもない限り訪れる機会はないでしょう。八王子駅から創価大学行きのバスで20分ほど走ると、小高い丘の上に神殿のようなリッパな建物が見えてくる。「おーあれかあ」と思ったらそこは牧口記念館だかなんだかで、美術館はその下のショボい建物だった。この時期は運悪く「ワイルドスミス絵本の世界」展が開かれ、しかもかなりの混みようだったが、そちらは一瞬で駆け抜けて西洋美術コレクションの常設展に向かう。これがなかなかのもので、ギルランダイオ《ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像》をはじめ、ベッリーニ、ティントレット、ヴェロネーゼらのヴェネツィア絵画、フランス・ハルス、ヴァン・ダイク、ラ・トゥールらのバロック絵画、それにバルビゾン派から印象派まで、数こそ少ないものの国立西洋美術館に勝るとも劣らぬ品ぞろえだ。ナポレオンを描いた新古典主義やロココが多いのは、創設者で現名誉会長の好みだろうか。いずれにせよ穴場的存在の美術館。
[6月12日(木) 村田真]
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コレクターからの贈り物
4/26〜6/22 大倉集古館[東京]
 
 
コレクターからの贈り物
京都の細見美術館との交換展。さすがに細見家、粒ぞろいの名品が集まっている。若冲の《鼠婚礼図》や住吉如慶の《きりぎりす絵巻》など、擬人化したユーモラスな作品も多い。神坂雪佳の《金魚玉図》などは金魚を正面から描いたキワモノ。うれしいのは《彦根屏風》のヴァリエーションである《男女遊楽図屏風》があったこと。マイブームなんです。チラシによると、「初代細見良氏が約50年にわたってあつめられた古美術品に、二代實氏の30余年におよぶ蒐集品を加えたもの」とあるが、三代目のヨッちゃんはどうしたのかな。10年ほど前には六本木に現代美術の細見画廊をオープンし、話題をまいたのに。
[6月13日(金) 村田真]
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ジョルジュ・ルオー展
  4/10〜6/22 NAISミュージアム[東京]
 
 
ジョルジュ・ルオー展
この春、汐留の松下電工ビルの4階にオープンした美術館。このご時世に新社屋を建てるというのも大したもんだが、そのなかに美術館を入れるというのも見上げた根性だ。願わくば森美術館ともども長続きされんことを。ところでNAISは「ナイス」と読むんでしょうか、「ネイズ」でしょうか。そもそもこれはなんの略でしょうか。松下だから「ナショナル・アート・イン・シオドメ」とか? それじゃ意味が違っちゃうよね。ならば「ルネサンス」の語源であるフランス語の「NAISSANCE(誕生、始まり)」に由来するのかも。わかりませんが。ともあれ、ここはルオーがコレクションの中心らしく、以後も一部をルオーギャラリーとして常設展示していくらしい。ぼく的にはルオーより、新美術館の偵察に行ったって感じです。
[6月13日(金) 村田真]
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豊嶋敦史展
  6/9〜14 Kobo & Tomo[東京]
 
 
豊嶋敦史展
壁から少し浮かせて花が10本ほど並んでいる。よく見ると造花で、もっとよく見ると1本の茎からさまざまな色と種類の花が咲いているではないか。ちょっとおもしろいぞ。
[6月13日(金) 村田真]
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小林雅子展
  5/6〜11 ギャルリーK[東京]
 
 
小林雅子展
油紙でつくられたいろんなデザインの服がハンガーに6着。壁にも1着かかっている。1週間分の日付が記されていたが、別に作者本人が日替わりでこれらを着たというわけでもなさそうだし。なんなんでしょうね。
[6月13日(金) 村田真]
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