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木のめ舎

Kinome-sha
更新日
2024年03月11日

1927年、森谷延雄によって結成されたデザイングループ。東京高等工業学校(現・東京工業大学)の工業図案科で学んだ森谷延雄(1893-1927)は、海外留学後、東京高等工芸学校(現・千葉大学工芸学部)の木材工芸科の教授となる。当時の日本では、家具、家庭用品、インテリアなどにおける近代的な生活の提案が行なわれ、同校の関係者たちが大きな影響を与えた。なかでも、独自の表現主義的なスタイルで知られる、インテリア・家具デザイナーの森谷は、家具デザインの美的効果、つまり「家具の美と生活の連携」、「詩的な室内演出」を求めて木のめ舎を設立したが、同年、グループ展の直前に急逝してしまった。新しい家具の普及に尽力し、デザインの動向に刺激を与えたことは注目に値する。

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補足情報

参考文献

「森谷延雄展 没後80年」展カタログ,佐倉市立美術館編,2007
『夢見る家具 森谷延雄の世界』(INAX BOOKLET),INAX出版,2010