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日本デザイン団体協議会(D-8)

Council of the Design Association of Japan
更新日
2024年03月11日

それぞれ成り立ちが異なるデザイン団体の連合組織。通称「D-8」。結成は1966年に遡り、現在は、日本ディスプレイデザイン協会(DDA)、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)、日本クラフトデザイン協会(JCDA)、日本インテリアデザイナー協会(JID)、日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)、日本ジュエリーデザイナー協会(JJDA)、日本パッケージデザイン協会(JPDA)、日本サインデザイン協会(SDA)の8団体が参加している。93年、デザインの知的財産権について考える「デザイン保護研究会」の発足を皮切りに、2000年には「デザイン委員会」を立ち上げ、さらに2006年には「ジャパンデザインミュージアム設立準備委員会」を招集。わが国に欠如している「総合的なデザイン・ミュージアム」の実現に向けて、定例会、シンポジウム、展覧会、出版活動などを行なうが、「いかなるミュージアムを目指すのか」という点をめぐって、団体間の温度差や認識の違いも大きい。基本的には、デザインを「芸術・文化」として護り伝える公的・専門的なミュージアムは求めておらず、経済産業省の政策「デザインの戦略的活用、競争力強化のための40の提言」に沿うスタンスで、デザイン団体・業界のプロモーションが主体である。

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補足情報

参考文献

『DESIGNふたつの時代60s vs 00s ジャパンデザインミュージアム構想』,日本デザイン団体協議会編,DNPアートコミュニケーションズ,2011