バックナンバー
2019年02月15日号のバックナンバー
フォーカス
アートプロジェクトにおける臨床的価値とはなにか
──「生きること」と「アート」が交差する現場から
[2019年02月15日号(青木彬)]
近年、まちづくりやビジネス、医療・福祉などさまざまな分野でアートが用いられる。そうした状況はどのように解釈することができるだろう。今日のアートプロジェクトが置かれた状況を、豊かに生きるための実践に取り組んできた共同体の歴史のなかから考察してみたい。そして「アートプロジェクトにおける臨床的価値」というパースペクティブから、「生きること」と「アート」を不可分なものとして語る言葉を探る。
キュレーターズノート
芸術祭と美術館の創造的な関係
──あいちトリエンナーレ2019を控えて
[2019年02月15日号(鷲田めるろ)]
8月に始まる「あいちトリエンナーレ2019」の準備が佳境に入りつつある。昨年10月に約3分の1のアーティストを発表した。3月末にほかの全アーティストを発表する。毎週、何人ものアーティストが会場を訪れ、打ち合わせと予算の調整を重ねている。
北海道の美術家レポート⑮前澤良彰/2019年の自主企画展について
トピックス
オルタナティヴ・アートスクール
──第2回 現代アートを通して世界の変化を読み解く アートト・スクール
[2019年02月15日号(白坂由里)]
東京都現代美術館のある清澄白河の地に、2016年6月に開校した現代アートの学校「アートト・スクール」。代表およびプログラムディレクターを務めるのはインディペンデント・キュレーターの小澤慶介氏だ。この連載第1回で紹介したNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ(Arts Initiative Tokyo)[AIT/エイト]に2001年から15年間所属し、現代アートの学校「MAD(Making Art Different)」のプログラム作りに携わり、講義も行なっていた。また、「十和田奥入瀬芸術祭 SURVIVE この惑星の、時間旅行へ」(2013年、十和田市現代美術館ほか)でキュレーター、「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」(森美術館、2016)で共同キュレーターを務めるなど、さまざまな現場に関わってきている。そうした経験を踏まえ、アートトではどのようなスクールを目指し、カリキュラムを組んでいるのかなどをうかがった。