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2020年11月15日号のバックナンバー

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フォーカス

新型コロナがもたらした装いの変化について考える

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[2020年11月15日号(廣田理紗)]

2020年、私たちの暮らしは一変した。その要因は、現在でもその正体が十分にはわかっていない新型コロナウイルス(以下「新型コロナ」とする)の登場と、その世界的な流行にある。外出制限や都市封鎖(ロックダウン)など、世界中でいまだかつてなされたことのない大規模な規制がかけられ、街は廃墟のように閑散とした。そんな様子が連日報道され、戸惑った人も少なくないだろう。

キュレーターズノート

コロナにまつわるエトセトラ──青森県立美術館編

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[2020年11月15日号(工藤健志)]

ここ数年、ゆえあって手帳をつけている。記録は快楽。これまで読み返すことなどなく、ただ日々のあれこれを手帳に書き込むことだけで満足していたけど、今年はちょっと違った。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るった2020年、仕事も生活も大きく変化してしまったからだ。もっと言えば、この1年は時間の流れをうまく捉えられなくなってしまい、記憶が前後したり、そのときとても長く感じたはずの時間が振り返るとあっという間の出来事のように思えたりするので、手帳をみなければこの今年起きた出来事を正確に把握できないのだ。かように時間という概念がいかに曖昧なのかを思い知らされた1年であったが、世界が厄災で覆われた2020年も残すところあと1カ月少し。ちょうど良いタイミングなので、手帳を参照しながら青森県立美術館の2020年をここに書き留めておきたい。

変化する生活とそれでも変わらないもの──田代一倫写真展 2011-2020 三陸、福島/東京/新潟

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[2020年11月15日号(正路佐知子)]

今秋、所属館でも今年度初めての特別展が始まり、コロナ以前の賑わいが戻ってきたように思われる。8月下旬からは細心の注意を払いながらではあるが行動範囲を広げ、展覧会を見に遠方にも赴くようになった。ふと、マスクの着用ほか「新しい生活様式」にも慣れてしまった自分に気づく。
新潟で目にした田代一倫写真展 2011-2020 三陸、福島/東京/新潟で、直接面と向かって会話することの喜びを噛みしめたあの頃の感覚や、人との距離を測りながらいつもは目を向けない景色や自然に目を奪われていた日々の感覚が呼び起こされた。

トピックス

Withコロナ時代の美術館を取り巻く状況調査

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[2020年11月15日号(坂口千秋)]

artscape編集部は、全国の美術館博物館を対象に、2020年8月25日から10月8日までの間「Withコロナ時代の美術館を取り巻く状況調査」というアンケート調査を行なった。収束の兆しがないまま長期化する新型コロナウイルスの状況は、どのような影響を美術館運営に及ぼしたのか。模索を続ける美術館の現状を、アンケート調査の結果をもとに探る。

アート・アーカイブ探求

金煥基《20-Ⅴ-1974 #330》──反復の洗練とポエジー「野村しのぶ」

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[2020年11月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

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