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2022年04月15日号のバックナンバー

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フォーカス

【台湾・馬祖】かつて最前線だった島の芸術祭、馬祖ビエンナーレ──トポフォビアからトポフィリアへ

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[2022年04月15日号(栖来ひかり)]

2年ぶりの飛行機に乗り、馬祖の芸術祭「馬祖国際芸術島」へ向かった。台湾(中華民国)連江県に属する馬祖列島は、台北から北西に向かって飛行機で一時間弱。合計36個の島からなり、中華人民共和国の福建省福州市まで目と鼻の先の、国境の島々である(Google map)。

キュレーターズノート

第一言語をアイヌ語にするために──国立アイヌ民族博物館の挑戦

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[2022年04月15日号(小林美紀/深澤美香​)]

国立アイヌ民族博物館(以下、当館)はウポポイ(民族共生象徴空間)の主要な施設のひとつとして、「先住民族であるアイヌの尊厳を尊重し、国内外のアイヌの歴史・文化に関する正しい認識と理解を促進するとともに、新たなアイヌ文化の創造及び発展に寄与する」という理念を掲げている。ウポポイでは、アイヌ語を第一言語としており、園内の施設名等の各種表示や当館の主要な展示解説文など多言語表記をしている箇所では、基本的にアイヌ語を一番先頭に表示している。

「コレクション」を考える(3)──個人コレクションの「再パッケージ」化

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[2022年04月15日号(志田康宏)]

ミュージアムは個人コレクターからコレクションをまとめて譲り受けることも少なくないが、広い展示室を持つ大型館では、よほどの作品数がない限り個人のコレクターとそのコレクションを顕彰する展示を行なうことには困難が伴う。広い展示室をまるまる埋めるほどのコレクション展には、一定以上の質と量をもつ作品群が必要になるためである。
そこで今回、大型館に寄贈された中小規模の個人コレクションを再びパッケージ化し、中小規模のミュージアムへの貸し出しによってコレクション及びコレクターを紹介する展覧会を企画した。

デジタルアーカイブスタディ

マンガが「芸術」になる!? ──マンガのデジタルアーカイブの実践から考える

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[2022年04月15日号(イトウユウ)]

「出版不況」と言われ始めて久しい状況のなかでも、マンガを原作としたコンテンツは絶えず多くの人々の関心と熱を集め、メディアをつねに賑わせている。これまで長い間大衆文化として見なされてきたマンガをめぐっては、2010年代以降、公共的なアーカイブの対象として捉える議論や動きが活発化しているが、その経緯を追っていくと「マンガは『芸術』なのか」という素朴な問いが、さまざまな時期、さまざまな目線から繰り返し重ねられていることがわかる。
京都国際マンガミュージアムの研究員、そして文化庁によるマンガ資料のアーカイブ事業のコーディネーターとして、まさにその現場の中心で長らく活躍されてきたイトウユウ氏の目線から、マンガ資料のアーカイブにまつわる状況整理をしていただくとともに、国内におけるそれらの特色や、現在進行形で更新されていく収集・保存・活用の様子などについて原稿を寄せていただいた。(artscape編集部)

アート・アーカイブ探求

ディエゴ・ベラスケス《ラス・メニーナス》──移ろう真実「松原典子」

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[2022年04月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

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