2020年10月15日号
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現代美術用語辞典 1.0

キャラクター

Character
2009年01月15日掲載

原義は性質、特徴などを意味し、それが転じて小説、映画、マンガ、ゲームなどにおける作中人物の性格を示すこともある。当然のように、デザインにおいてもオリジナルのキャラクター・デザインが存在し、商品として流通する数多くのキャラクターは、その作者に著作権が帰属する。デザインの場合、キャラクターが産み出される基盤として、イラストレーションとグラフィック・デザインの二者を指摘することができる。本来挿絵や図解を示す前者は広告や出版編集物に広く用いられているし、用途の多彩さという点では後者も同様だ。作家によって作風も多岐にわたり、幻想的、象徴的、ユーモア的、パロディ的、写実的などさまざまなヴァリエーションがある。また、キャラクターを考えるうえで忘れてはならないのが、キャラクター・マーチャンダイジングとライセンス・ビジネスの存在である。キャラクターを産み出すのは何も一作家ばかりではなく、企業の商品開発のプロセスで案出されることもあるし、またひとたび著作権が認定されたキャラクターは、著作権者の了承なしには他の用途へと転用することができない。キャラクターは、デザインおよび商業美術の核を占める概念と言えよう。

[執筆者:暮沢剛巳]

現代美術用語辞典 2.0

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