現代美術用語辞典 1.0

グッゲンハイム美術館

Guggenheim Museum
2009年01月15日掲載

ニューヨーク市セントラル・パークに面して建っており、抽象美術の大コレクションで有名。1937年実業家ソロモン・グッゲンハイムの蒐集を基に、「非対象絵画館」として創立された。主に現代美術を扱い、W・カンディンスキー、C・ブランクーシや印象派をはじめ、彫刻、グラフィック・アートなど、コレクションは3000点に及ぶ。59年に、F・L・ライト設計による、現在の美術館に発展。92年には、G・シーゲルが内部の増築を手掛けている。内部は、自然光を採り入れた巨大な吹き抜け空間を中心に、その周りを螺旋状の展示空間が巡っているという構成。順路は、エレベーターで最上階へ上り、斜路を下っていく。この空間特性を利用しての個展を、年1回開いている。例えば98年夏には「モーターサイクル」展があり、螺旋空間に各国・各年代のモーターサイクルが並べられた。この展示会は、現在のディレクターであるトーマス・クレンスが自らキュレーターを務めた。同年春の「中国」展では磯崎新と、秋の「ランデヴー」展ではアンドレ・プットマンとコラボレートした。

[執筆者:福若郷子]

現代美術用語辞典 2.0

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