2020年10月15日号
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現代美術用語辞典 1.0

ゼロ次元

Zero Jigen
2009年01月15日掲載

1958年頃より活動を開始した、日本のハプニング集団。主宰者は加藤好弘。全国に300人以上のメンバーがいるとしたが、緊密に結束したグループではない。人間の行為をゼロ時間=無為へと導くと主張して活動した。62年の「集団混合図式――踊る男の0時間」や63年の「ナンセンス儀式」(街頭でメンバー20名が四つん這いになってのデモ行進)、「女体試食会」などもっぱら性的タブーに触れるようなアナーキーな月例「儀式」活動を、街頭で行なった。69年からは大阪万博粉砕を叫び、全国で学園闘争と連動しながら儀式としてデモ活動を行なった。しかし、70年に主宰者が「猥褻物公然陳列罪」で逮捕されると、その活動は急速に終結していった。ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ九州派、時間派と並んで「反芸術」の旗手とされるが、実際、最も過激で「反逆的」あったのはこのゼロ次元であろう。

[執筆者:苅谷洋介]

現代美術用語辞典 2.0

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