2019年09月15日号
次回10月1日更新予定

現代美術用語辞典 1.0

『美術手帖』

BT/Bijutsu Techo
2009年01月15日掲載

月刊美術専門誌。版元は美術出版社。通常号のほか、年に数回刊行される年鑑や美術学校案内などの増刊号まで含めると、2002年5月号で通巻820号を数える。現編集長は楠見清。公称部数7万部。1948年4月の創刊以来、一貫して現代美術の専門誌に徹し、姉妹誌の『みづゑ』ともども、日本の美術ジャーナリズムを牽引してきた中心的媒体。A5判変型と小型な紙型のため、展覧会の情報や作品評など活字を主体とする誌面を特徴としてきたが、オフセット印刷の導入で誌面がカラー化された70年代後半以降は、内外の最新動向の紹介へと多くの頁を割くようになり、相対的に図版の比率が増加、とりわけその傾向は、誌名にBTと併記されるようになった1988年10月号以降顕著になった。編集方針としては、オーソドキシーを目指す堅実路線と先鋭的な若者向け路線とが数年単位で入れ替わる傾向にあり、いずれにせよその誌面は日本の現代美術動向の合わせ鏡と言えよう。なお、1954年の第一回募集で東野芳明が主席を獲得した「芸術評論賞」を11回に渡って主宰するなど、多くの美術批評家を輩出する役割を果たしてきた雑誌でもあるが、情報誌的な色彩が強くなった近年、新しい批評家の発掘という点では、いささか低調である。

[執筆者:暮沢剛巳]

現代美術用語辞典 2.0

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