2020年10月15日号
次回11月2日更新予定

現代美術用語辞典 1.0

カタログ・レゾネ

Catalogue Raisonné
2009年01月15日掲載

類型別全作品目録のこと。一作家について、または美術館のコレクションについて編まれる。作家の場合、通常制作年順に作品図版が組まれ、題名・技法・サイズ・所蔵者/所蔵館名・来歴等のデータが記される。美術館収蔵品の場合は時代別・流派別・作家別等にして同様に目録が作られる。作品の真贋性確認のために目録を製作するという行為は17世紀の美術史家によって始まったが、18世紀の中頃に登場した最初のカタログ・レゾネは、オリジナル作品についてよりもむしろ17世紀に勃興した版画の普及に伴う商業的な作品管理の意識から編纂されている。なお、現代では一作家が手掛ける表現形態が多様化したことから、一人の作家に対して絵画・マルティプル・彫刻といったようにジャンル別のカタログ・レゾネが編まれたり、あるいは生存中の作家について制作年代を限定して編纂したものがレゾネと称されることがある。

[執筆者:三本松倫代]

現代美術用語辞典 2.0

▲ページの先頭へ

文字の大きさ