2019年09月01日号
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現代美術用語辞典 1.0

色調

Color Tone
2009年01月15日掲載

物を見る際に知覚される色で最も一般的であるのは、物体の表面からの反射光による表面色(surface color)である。この表面色は赤、黄、緑といった有彩色と、白、黒といった無彩色がある。有彩色は赤系統、黄系統、青系統など、いくつかの色あいごとに区別することができる。網膜に達する光の波長に従って決定されるこの色あいの基本的な相違を色相(hue)という。有彩色、無彩色ともに、光の輝度が変化すると色の明るさの度合いも変化するが、それを明度(lightness)という。また、有彩色においてはその色相の色味の含み方によって、鮮やかで冴えた色もあれば、渋く濁った色もある。この色つきの純粋さの度合いを彩度(chromatic value、あるいは飽和度 : saturation)という。これらは色の三つの基本的な性質であり、色の3属性と呼ばれる。しかしながらわれわれは厳密に3属性の分類に従って色を心理的に知覚するのではない。色の印象は明度と彩度の両感覚を含んだ色の性質に基づいており、それが色調(color tone)である。

[執筆者:平芳裕子]

現代美術用語辞典 2.0

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