2019年09月15日号
次回10月1日更新予定

現代美術用語辞典 1.0

ミラノ・サローネ

Milano Salone
2009年01月15日掲載

イタリア家具サロン(通称ミラノ・サローネ)は、1961年ミラノ国際見本市会場で開催された。空前の家電ブームのなかで零細であった家具業界は、イタリア家具組合同盟を組織し、家具輸出振興にのりだす。第1回目は酷評されたこの見本市だったが、年を追うごとに出展企業も観客の数も増えていったため、67年からは国際家具サロンに発展する。ミラノ・サローネの誕生である。65年のサロンはとくにイタリア近代家具デザインのひとつの節目となったが、その特徴は新素材(プラスチック、ポリウレタン)などに触発された新しく楽しい作品が多かったことで、イタリア・モダンが数多く出現する契機となった。現代家具で有名なカッシーナ、ザノッタ、ドリアデ、アルフレックスなどの多くは60年代に設立された企業であり、デザインを積極的に製品開発に取り入れたパイオニア的企業である。ミラノ・サローネはこうした企業が支えるイタリアン・デザインの家具の殿堂であり、デザイン・コンシャスなこうした企業たちが抱えたジョエ・コロンボ、アッキーレ・カスティリオーニ、エットレ・ソットサスらの名を海外に知らしめると同時に、海外のデザイナーにとってはイタリアの企業のみならず国際市場に発見されるチャンスともなっている。

[執筆者:紫牟田伸子]

現代美術用語辞典 2.0

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