現代美術用語辞典 1.0

群馬県立近代美術館

The Museum of Modern Art Gunma
2009年01月15日掲載

1974年、群馬県高崎市の公園に開館した近代美術館。建築の設計は磯崎新が担当。美術館とは作品を提示する枠であるという当時の彼の考えに基づき、そのメタファーとして立方体を基本単位として用いている。1998年、同じく磯崎新の設計により、総事業費22億3000万円をかけ、合計約1230平方メートルの展示室をもつ現代美術棟が増築された。現代美術棟の開館を記念し、ドイツのキュレーター、カスパー・ケーニヒ(フランクフルト、シュテーデル美術大学学長)をコミッショナーに迎えて「ヨーロッパからの8人」展(1998)が開かれた。以後も、フランスのキュレーター、アルフレッド・パックマン(国立高等美術学校校長)をゲスト・キュレーターに迎えたフランス現代美術展「目と精神」(1998)などの現代美術展を開いており、今後、現代美術の新たな拠点となることが期待される。

[執筆者:鷲田めるろ]

現代美術用語辞典 2.0

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