現代美術用語辞典 1.0

財団法人日本産業デザイン振興会(Gマーク)

Japan Industrial Design Promotion Organization
2009年01月15日掲載

1969年、通産省デザイン奨励審議会の答申に基づき設立。通産省の管轄になる外郭団体で、Gマーク商品の選定事業、グッドデザイン展、機関誌や出版を含むデザイン情報サービス、地方産業デザイン振興などを行なう。Gマークは1957年から毎年実施されているグッドデザイン商品選定制度で、国内市場で販売される工業製品のなかから優れたデザインのものを選定し、普及させるのが目的であるが、設立当初は、当時国際問題となっていた外国製品のデザインの盗用などの理由から、独創的なデザインの創作の奨励に重点が置かれていた。これは、1950年、ニューヨーク近代美術館が推進した「グッドデザイン運動」(消費者の側から俗悪なデザインを駆逐し、本来の機能主義に戻そうとした消費者運動)に影響を受けたもの。この運動は日本のみならず世界中に影響を与えた。

[執筆者:紫牟田伸子]

現代美術用語辞典 2.0

▲ページの先頭へ