現代美術用語辞典 1.0
リュブリアナ国際版画ビエンナーレ
Biennial of Graphic Art Ljubliana
2009年01月15日掲載
スロヴェニア(旧ユーゴスラビア)のリュブリアナ近代美術館を会場に、 1955年から隔年開催されている伝統ある版画の国際公募展。版画専門の国際展としてはもっとも歴史が古く権威がある展覧会のひとつ。1963年には、R・ラウシェンバーグとユニバーサル・リミテッド・アート・エディションズ(ULAE)とのコラボレーションによるリトグラフ作品《アクシデント》がグランプリを受賞し、アメリカにおける版画ブームのきっかけをつくると同時に、世界にアメリカ現代版画の存在を知らしめることとなった。日本人作家の出品や受賞も多い。以下、主な日本人作家の受賞歴。斎藤清(第2回)、加納光於(第3回)、浜口陽三(第4回)、池田満寿夫(第6回、第 8回)、井田照一(第8回、第11回、第14回)、野田哲也(第12回)など。
[執筆者:木戸英行]