現代美術用語辞典 1.0

ルイジアナ近代美術館

The Louisiana Museum of Modern Art
2009年01月15日掲載

1958年、デンマークの首都コペンハーゲンの北35km、電車や自動車で約40分のところに開館した美術館。スウェーデン海峡を望む公園の中に建つ郊外型美術館である。1855年に建てられた邸宅を、ヨルゲン・ボーとヴィルヘルム・ヴォーラートが、保存・改築して美術館とした。その後4期にわたる増改築(1971、75、82、91)を経て現在に至る。周囲の景観を損なわないようにとの配慮から、建物はすべて1階もしくは地階という構成からなり、回廊で結ばれている。また、どの建物からでも庭に出ることができる。それまで美術館は、市民の公共の財産として都市の中心部に建てられることが多かったが、自然と一体化したこの美術館は、その後の郊外型の美術館のモデルとして、大きな影響を与えた。コレクションは、デンマークの近代美術を中心に、主に20世紀美術からなる。年に数回の企画展を行なっている。

[執筆者:鷲田めるろ]

現代美術用語辞典 2.0

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