新しい県立美術館の開館まで一年を切った令和6年の夏。鳥取県立博物館では、家族連れでもっと気軽にアートを楽しみたいと思っていた方々や、これまでアートに何となく距離を感じていた方々などに向けて、 自由に会場をめぐることで、 知らず知らずのうちにアートの世界の広がりやおもしろさに出合うことのできる体験=展覧会をお届けします。 
 本展では、当館の美術部門が50年以上の歳月のなかで展開してきた多岐にわたる活動を踏まえて、当館が所蔵する美術作品や、国内外で活躍する注目作家の作品などを、多様な切り口を設定して紹介します。 会場をめぐる人々は、五感を総動員しながら、予備知識の有無にかかわりなく、それぞれの視点でアート、そしてミージアムという場所のおもしろさを体験できると考えています。 本展を通じて、これまでミュージアムに敷居の高さを感じたり、あまり関心を持っていなかった方々の中にも、新しい県立美術館への期待感が芽生える。そんな夏やすみのひと時を当館で過ごしてもらいたいと思います。