いわさきちひろの絵のなかの子どもたちは、なんでもあそびにしています。ぬいぐるみを友だちにする子、雨の日に水たまりであそぶ子、そうじまであそびとして楽しんでいる子もいます。子どもはあそびながら、世界を探索し、知識を獲得していきます。本展では、あそぶ子どもたちを描いたちひろの絵を発達心理学の視点から読み解くと同時に、美術館で絵を見ることをあそびにします。絵を見るための遊具や、体全体を使ってちひろの絵のなかに入る作品なども登場します。のびのびとちひろの世界を楽しみながら、子どもの今と未来について考える展覧会です。