戦後日本版画の重要作家のひとり、熊本県水俣市出身の画家・版画家の秀島由己男(1934-2018)の、四半世紀ぶりの大回顧展を開催します。...
秀島は、2018年に急逝し、未整理のまま残されたのは、およそ2200点の代表作とその原版、試作など未発表作品、制作のための資料、そして自己研鑽のため収集した美術・工芸コレクションでした。そのすべては、遺族により最期の居住地だった和水町に託され、2020年から5年間、当館のアドバイスと和水町との共同作業のもと調査を進めてきました。本展は、調査の成果をもとに1950年代~2010年代の秀島の画業の全貌を、和水町所蔵作品を中心に代表作・新発見の資料・未発表作品・美術コレクションを含む260点を超える出品点数で振り返ります。
また、本年は、作家デビューである初個展より60年、水俣病公式確認70年という節目でもあります。秀島の世界観を構成する一要素としての出身地・水俣についても考える機会となると幸いです。[美術館サイトより]