国立国際美術館は1977年、万博記念公園(大阪府吹田市)内の旧万国博美術館を譲り受け開館しました。2004年には中之島に新築移転し、2027年に開館50周年を迎えます。この節目を前に、2026年度はコレクション展を2期に分けて、当館の開館年である1977年にいたるまでの美術の動向とその背景を所蔵品によって振り返ります。

開館以来、当館は現代美術館として、「現代=コンテンポラリー」の美術に焦点を当て、主に1945年から現在までに制作された美術作品を収集し、展示してきました。一方、当館のコレクションにはいわゆる「近代」美術も含まれています。「コンテンポラリー(contemporary)」という語は特定の時代区分を指すものではなく、「同時代の」「現在の」とも訳されます。現在「近代」と呼ばれているものも、かつてはその時代における「同時代」であり、「現在」でした。「近代」以降に積み上げられてきた思考と創造の上に、「現代」は位置しているのです。

コレクション1では、「近代絵画の父」とも称されてきたポール・セザンヌの作品から1960年代半ばまでを対象とします。この時代の美術には、制作の主体としての「私」の確立とゆらぎ、そして制作「行為」のあり方とそれをめぐる言説の変容が見られます。当館を代表する作品群を通して、現在も再考と更新のなかにある美術の展開をたどります。

出品作家(変更となる場合があります)
ポール・セザンヌ、ヴァシリー・カンディンスキー、パブロ・ピカソ、ジャン(ハンス)・アルプ、藤田嗣治(レオナール・フジタ)、マルセル・デュシャン、国吉康雄、ジョルジュ・モランディ、マン・レイ、マーク・トビー、マックス・エルンスト、北川民次、佐伯祐三、ジャン・フォートリエ、ルーチョ・フォンタナ、ジャン・デュビュッフェ、アルベルト・ジャコメッティ、山口長男、瀧口修造、ジョゼフ・コーネル、ヴィレム・デ・クーニング、斎藤義重、吉原治良、鶴岡政男、浜口陽三、南桂子、瑛九、モーリス・ルイス、阿部展也(芳文)、ヴォルス、田中田鶴子、杉全直、井上有一、浜田知明、内間(青原)俊子、菅井汲、郭仁植、ザオ・ウーキー(趙無極)、ジョルジュ・マチウ、カレル・アペル、利根山光人、泉茂、元永定正、毛利武士郎、江見絹子、大辻清司、芥川(間所)紗織、白髪一雄、桂川寛、山崎つる子、ジョアン・ミッチェル、ジャン・ティンゲリー、ルース・アサワ、尾藤豊、加藤正、福島秀子、白髪富士子、嶋本昭三、堂本尚郎、サイ・トゥオンブリー、池田龍雄、今井俊満、草間彌生、宮脇愛子、東松照明、二キ・ド・サンファール、靉嘔、田中敦子、中村宏、河原温、田部光子、オノ・ヨーコ、ピエロ・マンゾーニ、石井茂雄、工藤哲巳、菊畑茂久馬、クリスト、福岡道雄、高松次郎、荒川修作、磯辺行久、松谷武判、三木富雄、塩見允枝子(千枝子)、今中クミ子、宇佐美圭司、森本紀久子、田畑あきら子