西村敏雄の作品は、ほのぼのとした絵柄と深みのあるユーモアにあふれ、私たちに明るくあたたかな気持ちを届けてくれます。日常の何気ない出来事や、人と動物、自然との関わりをやさしいまなざしで描き出すその世界は、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれてきました。
 西村は1999(平成11)年度開催の第1回武井武雄記念日本童画大賞において最優秀賞を受賞し、その経験が創作を続ける大きな励みとなりました。2001(平成13)年より絵本の創作を始め、2003(平成15)年に刊行された『バルバルさん』で絵本作家としてデビュー。その後も『くまくまパン』や『アントンせんせい』など、これまでに80冊を超える絵本を発表してきました。作品には、読む人・見る人に笑顔を届けたいという作家の一貫した思いが息づいています。

 本展では、絵本創作25年の歩みを振り返り、『バルバルさん』『もりのおふろ』『うんこ!』などの代表作の絵本原画をご紹介します。あわせて、作家活動の原点となる初期の絵本作品や、第1回日本童画大賞の受賞作品も展示し、西村敏雄の創作の原点と、絵本の世界に広がるあたたかさやユーモアに迫ります。

【同時開催】武井武雄 収蔵作品展「武井武雄 絵雑誌の世界」
当館が収蔵する武井武雄作品の中から、「タブロー画と言葉あそび」をテーマに展示いたします。
戦後に毎年発表されたタブロー画と、絵画にとどまらない言葉の表現も楽しむ、武井武雄の世界をご紹介します。