近年「Y2K(Year2000)」や「平成レトロ」カルチャーとして再注目されている1990年代から2000年代初頭。終末感や社会不安を抱えつつも、希望とともに新しいミレニアムの幕を開けようとしていたこの時代、版画の世界では、写真や立体との融合や大型作品の制作、デジタル技術の活動など、従来の版画の枠を越えようとする新しい表現が試みられました。さらに好景気の余韻で活発に行われていた地方自治体発の国際版画展がこの動きを後押ししました。
本展は、町田市立国際版画美術館と神奈川県民ホールで開催された当時の5つの「現代」版画展や当館の公開制作を中心に、約100点の作品を通じてこの時代を振り返ります。20世紀という「戦争の世紀」を省みる視点や、ボーダーレスな版表現の実験、そして版画による国際交流の足跡を辿ります。[美術館サイトより]