「デザイン・サーヴェイ」とは1960年代半ば以降、忘れ去られつつある日本の街並みの姿に危機感をもった建築家たちが集落に入り込んで行ったフィールド調査を指すものです。欧米でも同じ問題意識が共有され、「ヴァナキュラー」(その土地固有のもの)という概念が提示されています。文化財調査のような個別の建造物調査ではなく、街並みの全域調査が特徴で、おのずから人々の生活が浮かび上がってきます。この一群のサーヴェイの嚆矢となったのが、建築史家の伊藤ていじ氏が受け皿となったオレゴン大学による金沢幸町の調査(1965)で、それに触発されるように伊根、馬籠などを対象にいろいろな大学がチームを組んで地域社会に入っていきます。今回の展覧会では当時描かれた街並み図面や記録等を展示します。建築家や学生たちがそこに注ぎ込んだパワーを感じていただければ幸いです。[公式サイトより]