王朝文学作品のなかには、伊勢斎王が登場する作品がいくつもあります。著名な作品としては『伊勢物語』『源氏物語』が挙げられ、『大和物語』や『狭衣物語』などにも斎王が登場します。『大鏡』『栄花物語』等の歴史物語には、実在の斎王の姿や彼女らの生き様が描かれています。また、斎王自身も和歌を詠み、和歌を通じて人々と交流するなど、文化・文学の担い手でもありました。

本展覧会では、王朝文学作品の中で、斎宮や斎王はどのように取り上げられ、表現されたのかに焦点をあて、文章や絵画などさまざまなアプローチによって描き出された、王朝文学における斎王・斎宮の姿を紹介します。