日本古来の山桜・里桜の保護育成活動に生涯を捧げた笹部新太郎は、「桜の研究だからとて、桜ばかりの世界はない」(『櫻男行状』)という信条を掲げ、桜を取り巻く環境について多角的に研究していました。特に桜と他の植物との取り合わせや、鳥による植物多様性について関心を寄せ、自身の演習林「亦楽山荘」で実践的な研究に取り組んでいました。持続可能な桜の名所を作るためには人の手による管理が必要不可欠であるという笹部の考えは、桜並木の高齢化に伴う諸問題に直面している現代にも通じるものがあります。
本展では自筆資料や和本を中心に展観し、氏の多角的な桜研究をご紹介いたします。様々な要素との相乗効果(シナジー)によって、さらに魅力を増す桜について知るきっかけになりますと幸いです。

【ミュージアムトーク】
7月20日(月・祝)14時~14時30分 
予約不要・参加費無料(入館料要)