福岡県小石原(現:東方村)を拠点に活動する陶芸家・森山寛二郎さんの個展を開催いたします。

森山は、鋭くも柔らかな曲線と、焼成によって生まれる独自の表情を持つ陶作品で知られる陶芸家です。長年にわたり轆轤(ろくろ)による成形技術を磨き、その高度な技術と独自の造形によって作品を制作してきました。
今回の展覧会では、森山が用いてきた轆轤から一度離れ、初めて手捻りによって制作した新作を発表いたします。均質で整った形を生み出す轆轤成形に対し、手捻りでは指先で土の表情を捉えながら自由な造形を立ち上げていくため、これまでにない曲線や表現が可能となります。
この転換に伴い、成形方法だけでなく、焼成法や釉調についても一から見直すこととなりました。築き上げてきた技術や経験を一度手放し、成形のみならず、焼成や釉薬まで一から見直し、試行錯誤を重ねた今回の新作は、6年もの歳月をかけて新たな表現へと踏み出した果敢な挑戦の結晶です。

本展「SHIN / RISE」では、これまでの森山作品を知る方にとっても新たな一面となる作品をご覧いただけます。長年培ってきた技術を礎に、そこからさらに一歩踏み出した森山寛二郎の新たな造形を、ぜひ会場にてご高覧ください。


森山寛二郎
1984年に福岡県小石原に生まれ、2003年に佐賀県立有田工業高等学校セラミック科を卒業。2007年には国立佐賀大学文化教育学部美術・工芸課程を卒業し、2008年より故郷である福岡県小石原に戻り、作陶を行っている。