150年前の明治9年(1876)、兄弟は東京・銀座で貿易事業を始め、慶應義塾で英語をマスターした弟がアメリカへ旅立ちました。兄は森村市左衛門(市太郎)、弟は豊。貿易商社の森村組の設立と、ニューヨークの販売店・モリムラブラザーズにつながる出帆です。
その事業は必ずしも順風満帆ではありませんでしたが、兄は日本中を奔走して弟の求める商品を仕入れ、弟はニューヨークの店舗を切り盛りして奮闘します。次第に、扱う雑貨や工芸品のうちで売れ行きの良い陶磁器に重点を置くこととなり、絵付や製陶を行う大企業へと発展したのです。
持ち前の行動力と、福澤諭吉の教えによる先見性をルーツにもつ、欧米で愛されたブランド「ノリタケ」の優美な世界を、当館所蔵品でご堪能ください。