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Exhibition Reviews & Guide ..

21世紀アートのエネルギーをみる展
3/23〜4/4 O美術館[東京]
 
 
21cアートのエネルギー
障害者の美術と非障害者の美術を同時に見せる展覧会。「やむにやまれぬ表現行為へのこだわり」が作家選択の基準らしいが、圧倒的なこだわりはやはり障害者のほうに感じられる。段ボール紙に結婚式の風景を何千枚も描き続ける小幡正雄、夕食のおかずを畳の上に並べる今村花子(母が毎晩それを写真に撮っている)、何十年も詩のような言葉を身近な紙に書きつけてきた友原康弘など、アンビリーバボーな作品(というか表現行為)が並ぶ。それに比べれば非障害者の作品は、たとえば千人以上の日本人の髪の毛を青く染めてインスタレーションした謝琳など、けっこう説得力があって安心してしまうのだ。勝ち負けでいえば、最初から勝ちにいこうとするより、勝負には無頓着なばかりか土俵に上がることさえも考えないもののほうが強いのは明らか。続きはヨコハマポートサイドギャラリーにて。
[4月4日〈水〉 村田真]
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SIX DIRECTIONS
  4/3〜15 ヒルサイドフォーラム[東京]
 
 
SIX DIRECTIONS
岩尾恵都子、富岡直子、吉田収ら6人の展覧会。作品は絵画あり立体ありで各作家とも悪くはないのだが、なぜこの6人が選ばれたのか、この展覧会の意図はなんなのかがわからない。作家同士が声かけあって集まったとも思えないし。おたがいに適度な距離を保ちながら、タイトルどおり6人がそれぞれの別の方向を向いているのだ。
[4月4日〈水〉 村田真]
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嶋田美子+小沢剛展
  3/16〜4/21 オオタファインアーツ[東京]
 
 
嶋田美子小沢剛
これはまた強烈な組み合わせの2人展。もちろん作家同士の意志によるものではなく、ギャラリーがお抱え作家を組み合わせただけなのだが。しかしこの2人の組み合わせほどチグハグなものはない。途中でパツキンのおばちゃんたちがどやどやと闖入してきた。アメリカの有閑マダムのギャラリーツアーなのだそうだ。小沢の作品に強い関心を示していた。
[4月4日〈水〉 村田真]
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やなぎみわ「Grandmothers」
  3/31〜4/27 児玉画廊[大阪]
 
 
やなぎみわ
モデルの女性たちに50年後の自分について語ってもらい、そのインタビューをもとにやなぎがビジュアルをつくっている「Grandmothers」のシリーズも発表しはじめてから約1年がたった。『流行通信』での発表とはまたひと味違って、まとまって個展としてみると迫力は当然ながら増す。強い女性が多いということだろうか、あるいは強くありたいという願望だろうか、個性に溢れた女性たちは老いをも自分の味方につけて、みなとても凛々しい。
[4月6日〈金〉 原久子]
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伊庭靖子展
  3/27〜4/15 アートスペース虹[京都]
 
 
伊庭靖子展
筆の跡はもうまったく肉眼では確認できない。果実のみずみずしさが表現されたペインティング作品。現実以上にみずみずしさを感じさせるところが、とても嘘っぽい。
[4月8日〈日〉 原久子]
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中川彰写真展「DRAWING OF LIGHT」
  4/3〜4/15 立体ギャラリー射手座[京都]
 
 
中川彰写真展
二重露光で撮影。モデルが光で宙にドゥローイングを描く。モデルをしているのも、みなイラストレーターや美術家たち。彼らにどんなドゥローイングを描くかはまかせている。写真家とモデルとのコラボレーション。会場に並んだ作品のなかでも一際印象深かったのは《リンゴを描く ヨシダミノル》だった。“気”を引き出すのも写真家の力なのだろう。
[4月8日〈日〉 原久子]
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