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Exhibition Reviews & Guide ..

高田洋一展「森から賜りしもの」
4/23〜6/15 MONSOON[東京]
 
  銀座の王子製紙のショールームでの展覧会。本というものはただ単に文字を読むための道具ではなく、紙そのものの色や触感、においなどを愛でることもできるという考えに基づいて制作した{が展示されている。でも肝心の本はガラスケースの中に陳列されて、手にもって愛でることができませんでした。
[4月25日〈水〉 村田真]
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椿会展2001
4/25〜6/10 資生堂ギャラリー[東京]
 
  椿会って、なんかとっても伝統っぽいネーミングだ。それもそのはず、椿会が発足したのは1947年のことだから、もう半世紀以上になる。資生堂のシンボルマークである花椿にちなんだ同社主催のグループ展なのだ。初めのころは横山大観とか梅原龍三郎なんかがメンバーに入っていたらしいが、何度かメンバーを入れ替えて、今回が第5次椿会となるそうだ。今回のメンバーは青木野枝、辰野登恵子、堂本右美ら9人で、男は鷲見和紀郎と山本直彰の2人だけ。どうやらこの会は絵画にしろ彫刻にしろ、物体としての作品をしっかりつくっている作家が選ばれるようだ。出品作品がひとり1点(または1組)なのはちょっとものたりないけど、まあ顔見世興行みたいなもんか。
[4月25日〈水〉 村田真]
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大阪アートフェア
  4/26〜29 SUMISO[大阪]
 
 
大阪アートフェア
大阪アートフェアなんですが、東京の画廊が2軒、名古屋の画廊が2軒、大阪・奈良の画廊が4軒、計8軒が参加。奈良美智はもちろん初日完売。展覧会じゃないから、展示も仕方もちょっと違う。壁にとにかく隙間をつくるのはもったいないから、どんどん作品=商品を掛けてしまう。これもまたこういう場では良しかな。カッコよく白い壁ばかりが目立っても景気悪そうだし。普段の展覧会では出てこない小品なども見れてそれもまたよし。じゃあ、いいことづくめか? で、儲かりましたか?!
[4月26日〈木〉 原久子]
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るさんちまん展
  4/16〜27 AD & Aギャラリー[大阪]
 
 
るさんちまん展
最終日、画廊に飛び込むと1階でやっていたはずの小田英之展はもう搬出を大方済ませてしまっていた。小田さんも慌てながら、終了時間を案内に書いていなかったことを詫びながら「2階はまだ片づけてないから」と私を促す。小田さんの作風が変わったのかと思ったら、「るさんちまん」という若手のユニットの個展だった。日本語の童謡を自動翻訳ソフトにかけて英語にし、それをまた日本語に翻訳し、どんどんズレがでてきたテキストを少し並べかえ、水槽にためたスモークを幕に見立てて左右に日英同時に投影。童謡の歌詞を思わせるのどかな風景が紙芝居のように正面に映し出され。そのうち、映像はまったく童謡とは無縁の内容になってゆく。変化してゆくテンポがよかったデス。小田さんの作品はどんなものだったのだろう……。
[4月27日〈金〉 原久子]
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山尾圭介「新日本海COLD SLEEP 村」
  4/24〜5/6 立体ギャラリー射手座[京都]
 
 
山尾圭介
今年の上半期のベスト10には必ず入るんじゃないかと勝手に私は思っているのだが。山尾くんの個展は繰り返し見たくなるロードムービーのようだ。
[4月28日〈土〉 原久子]
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河合晋平
  4/24〜29 アートスペース虹[京都]
 
 
河合晋平ワールド。彼の独自の技法によるこの作品は、絵画とかレリーフとか当然ながらそんな形態の枠組みは不要である。溶かした発泡スチロールに色を混ぜてゆくタイミングなど、予定調和というか、つくろうとする作品を初めから確実に予想することは難しそうだ。新しい生命の誕生といった感じ。
[4月28日〈土〉 原久子]
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前田久美
  4/10〜15 ギャラリー16[京都]
 
 
前田久美
ピンク色、キラキラ輝くスパンコール。箱の中にぎっしり詰め込まれたケロヨン人形。ベルバラさえまともに読んだことのない私にはただただ居場所のなさを実感せざるをえない世界だ。
[4月28日〈土〉 原久子]
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Shima/Islands ダン・グラハムbb反射ガラスの月形窓
  3/23〜4/28 重森邸[京都]
 
 
ダン・グラハム
庭にしだれ桜の大きな木があるので、桜の時期に見に行こうと思っていたのだが、葉桜になっていた。でも、それもまたよし。庭はどんな気候のときでもそれなりの表情があっていい。そして、そんな庭を反射ガラスの月形窓を介して見ると、同じ場所が反復されて連なって見えたり、重層的に見えてきて、趣きがまったく変わってしまう。まるで蜃気楼のように、そこにはないシマまでが反射によって見えることを、この庭を作った重森三玲が生きていたなら何と言うだろう。「島(シマ)とは、白波の上に浮かぶ静かな山の意である」(重森三玲)。
[4月28日〈土〉 原久子]
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