村田 真
原 久子
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ホンマタカシ
橋本和子展「Argus」
21世紀アートのエネルギーを
みる展
中城美佳
松井恒仁
「デカマンポス 2001」展
吉良康矢
「土にかえる作品展
パート3」
堀田裕子展
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ホンマタカシ
4/7〜 amuse[大阪]
やっぱり大阪でも人気が高い。トークがはじまる直前。開演まで随分時間があるのに、入口の前に並ぶ人たちがいた。街を俯瞰した航空写真を見ると、風景はひとによって作られるものなのだということをまざまざと目の前に叩き付けられる。表参道の「360°」ですでに見ていた作品だったが、同じ作品だけど、「360°」で見た時のほうがかなり良かった。
[4月14日〈土〉 原久子]
橋本和子展「Argus」
4/9〜14
サードギャラリーAya
[大阪]
動物園の動物たち、それも屋内にいる動物たちばかりを撮影した写真展だ。人工の照明を浴びながらコンクリートやガラスで囲まれた部屋のなかで所在なく過ごす彼らの目は、力を失ってどんより曇り気味だ。
[4月14日〈土〉 原久子]
21世紀アートのエネルギーをみる展
4/13〜5/9
ヨコハマポートサイドギャラリー
[神奈川]
O美術館の続き。こちらも強烈だ。なんといっても、昭和30年代ごろの日本映画のポスターばかりを何百枚も模写し続ける木伏大助がワンダホー。どんな意図で、何を根拠に描くのか……どこからそんなエネルギーがわいてくるのか……いったいなんなんだコイツは……と気が狂いそうになった。それに比べれば、千人を目標に女拓をとり続ける嶋本昭三など意図が見え見えで薄っぺらく感じてしまう。でも、にこちゃんは女拓のほうに関心を寄せてましたけど。
[4月15日〈日〉 村田真]
中城美佳
4/10〜15
アートスペース虹
[京都]
半球のプツプツとした突起が画面の上についていて、列が乱れて密度の高くなっている部分に、不可解なイライラ感が走る。等間隔におヘソが並んだ作品。これは見ていると、窪みに指をつっこみたくなるようなおかしな衝動にかられる(おヘソの型を提供した人はそんなことやられたくはないだろう……)。凹みも凸起も知覚を揺るがす(?!)。
[4月15日〈日〉 原久子]
松井恒仁「デカマンポス 2001」展
4/10〜15 ギャラリーcoco[京都]
セーラー服姿の女子高生や白衣の天使の淫らな格好のグラビア写真など、雑誌などのエロ写真ばかりを元ネタに、油彩で描いたキャンバスが整然と展示されている。清水の舞台で、緑の木々を背景に四股を踏むようにしゃがんでいるふくよかな全裸の女性に至ってはもうエロスはそこから消えて、ただの肉の塊である。筆をとって描きはじめたときと、描き終わったときとでは、きっと作家にとっての対象の性格も変わっているのではないだろうか。でも、そこのところが心地よいのかもしれない。
[4月15日〈日〉 原久子]
吉良康矢「土にかえる作品展 パート3」
4/10〜15 ギャラリーはねうさぎ[京都]
画廊に入るとぷぅ〜んと出汁の香りが匂ってきた。ん? なんと作品の素材は干し椎茸とダシ昆布。《しいたけさま・お産》という作品タイトルとともに「生命は水分を失うと息絶えるものですが、乾物は逆に逞しく生きられるように思えます」という作家本人のメッセージがあった。たらいの中に干し椎茸を球形につないで入れたのは、産湯につからせているのだとか。水分を含んだ乾物は息絶えてしまう? これが輪廻なのでしょうか??
[4月15日〈日〉 原久子]
堀田裕子展
4/13〜29
VOICE GALLERY
[京都]
ビデオ作品には初挑戦の堀田裕子。コーナーを挟んで二面に投影された映像は、点や線が追いかけあうように次々とシーンを移行させてゆく。影がどんどん増殖しては、余白の部分を埋めてゆく。ループし、イタチごっこをしているような終わりのない作品なのだが、ぼんやり延々と眺めてしまう。
[4月15日〈日〉 原久子]